最近のアメリカのオルタナティブ女性シンガーソングライターについて思うこと

DAWA from FLAKE RECORDSはじめまして。
大阪南堀江にてFLAKE RECORDSというレコード屋や、インディレーベルをやっていたり、海外バンドを招聘してツアーしたりしている和田と申します。
外面ではDAWAという名前でいろいろやっています。このたび、突然SMASH WESTのボス南部さんから「なんか書いてくれ」と依頼を受けて、ここを受け持つことになったのですが、本当になんでもいいからと言われて、何を書いていいかわからない初回です。今後続いていくうちになんらか方向付けが出来ていくかと思いますので、よろしくお願いします。

今回は輸入の新譜をメインにした仕事をしていて感じたことを書きますと。2016年の中頃のMITSKIという女性アーティストのリリースくらいから、その後出てくる同系統。いわゆるオルタナティブな女性シンガーソングライターと括られるアーティストの質と言いましょうか、クオリティ、アルバムの完成度がびっくりするくらいいいものが多くて、海の向こうではなにかが起きているなと痛感しています。

特にアメリカ。

さっと思い浮かべてみてもJAY SOM、JULIA JACKLIN、JAPANESE BREAKFAST、VAGABON、SOCCER MOMMY、MRIKA HACKMAN、WAXAHATCHEE、PETAL、PHOEBE BRIDGERS、そしてJULIEN BAKERといったあたりの作品は全て本当に素晴らしいです。

今あげたのはソロアーティストで、同じ感じで女性ボーカルのバンドとなると更に増えるのですが、このムーブメントはなんだろうなと。フォークをルーツに持ってたりはするとは思うんですが、みんなエレキを使っていますしローファイかつノイジーだったりするギターを軸に、優しかったり力強かったりの歌を乗せるスタイルで、本当にそのどれもがしっかり個性を持っていて素晴らしいのです。

これは何かの反動なのでしょうかね?

もちろんMITSKIのブレイクもあったりして、似た括りのアーティストがフックアップされやすい状況だとは思うのですが、その作品のどれもが素晴らしいので、なんか奇跡的な瞬間に立ち会ってるんじゃないか。と思っている2017年です。

しかもこの感じは今の日本のアーティストで思い当たる人もいなくて、数年後にこれらの影響下にある人たちが日本にも出てきたりして、またそれも面白くなりそうだなと思っていたりします。そんな感じで、ちらほら来日してくる人もいますし、紹介した人たちだとMITSKIやJAPANESE BREAKFAST、JULIEN BAKERの来日が決定していたりします。新人ではなくてもFEISTとかの来日もありますし、女性アーティストのこのオルタナティブな感じの音楽がしばらくは盛り上がり続けていくと思いますんで、是非ともその動向などを追いかけてみたりしてたら、日々の音楽生活にまた少し面白さが足されるかと思います。