サブスクリプションってほんとすごいな。って。

ここ最近。2017年の年間ベストのプレイリストを作って下さい。
2018年期待の新人のプレイリストを作って下さい。

と別々のメディアから依頼を受けた。
まずここで、そうか。プレイリストか!そういう時代か!と、ここ最近モヤッとしてたことがクリアになりハッとしました。去年末には感じなかったので、2017年に急速に広がったのだなと。

2015年にApple Musicが開始されて、2016年末に遂にSpotifyが日本でも始まった。
それが本当に完全に広がったんだなと。痛感させられました。

これまでずっとフィジカルなレコード/CDを販売していて、これまでにもiTunesの登場やデジタルへ販売の路線の普及を体感してきましたが、特に何も心配はしてなかったです。実際に影響も全くなかったといえます。そもそもニッチな音楽を扱っていたし、元々少ないターゲットに向けた販売だったし、よく数字で言われる何%ダウンとかいうのは、膨大な音楽の一部の超メジャー、超ヒットしたものだけが打撃を受けたものだなと。しかし流石に最近はお店としての危機感を感じるというか、ソワソワすることも多くなりました。それはSpotifyを実際に使ってみて、間違いなく素晴らしいツールだし、安価で音楽が聞ける。しかも超最新曲に強い、しかもリリース直後に聞けるし、ワクワクする。同時に手放してしまった古い作品等も聞ける。本当に手のひらに無限の音楽図書館が有る。完璧です。そこには勝てないなと。もちろん販売するという事に置いても、うちみたいな個人店はアマゾンには勝てないです。全く1億ミクロンもの勝ち目は無いです。

じゃあどうすれば?

危機感はありつつも、それでもなんとなくレコード屋やっていける感があるんですが、それは何故かは自分では不明。欧米ではもっと早くにSpotifyが浸透し、同時にレコードブームが拡大していった。その感じ。試聴ツールになってるんじゃないかと。音楽が聴ける。と言うサブスクリプションサービスだけで満足しちゃう層は、そもそもどんな時代においても音楽を買う事が少なかった層、というか購買に興味のない人種というか、感覚を持った人だと思う。日本だとレンタルで済ましてた人というか。なんというか。そんな感じです。実際は知らないですが体感的にです。時代は関係なく買う人は買う。買わない人は買わない。

だからってこのまま今まで通りにレコード屋やってもダメだと思うし、最近レコードブームじゃんとか言われるんだけど、昨今の日本のアナログブームは欧米の新譜の配信と同時にアナログも発売されるという、その感じとは全然違うくて、既にCDがある程度売れてから、採算見えてからの後日アナログ発売。既にいるファンに向けての物販、ストーリー性のないリリースで、ほんとにグッズってだけという感じが強くて、再発なんかはそもそも一番人口が多い40歳そこそこへのターゲットに向けてる感じがして、一時期の90年代カラオケヒッツとか、そんな編集盤ばっかりでてたCDの時の、アリモノを使ってお金を回収だけするってだけのいや~~な空気感。ビジネスなんで当然なんですがね。リリースは増えたということで、工場は好調なので、そこの数字がアップなんて記事は出る。売上もそりゃあ多少はアップしますよね。生産数が増えているので。でも同時に売れ残ってるのが増えてる。確実に。結局またカルチャーでも現場でもない上層部はレコード作っても余るやん。売れへんやん。ってなってマイナスイメージになって行くのが目に見えてて、悶々としております。

みたいなことを考えてて、何も打開策も思いつかず、FLAKE RECORDSもいつまで出来るかな~~、って思いながら、この居酒屋いい雰囲気だな~ビールうまいな~水分とらないとな~って、なってます。

DAWA(FLAKE RECORDS)
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★TOPICS★
FLAKE RECORDS WAS CHOSEN
“27 Breathtaking Record Stores You Have To Shop At Before You Die”
http://www.buzzfeed.com/mariasherm/best-record-stores-around-the-world