12年目で初めてレーベルナイトというのをやって見た。
- 2018.09.14
- OSAKA
- FLAKE SOUNDS NIGHT, GRMLN, The Steve McQueens, WOMAN, ベランダ, んoon, 揺らぎ
私は、大阪の南堀江というところで、FLAKE RECORDSというレコード屋を12年やってまして、ほぼ開店と同時にFLAKE SOUNDSというインディーズのレーベルを立ち上げて、それも12年やってる感じです。洋楽邦楽問わずにリリースし続けて来て、7インチだったり、CDリリースされているもののLP化であったり、ゼロからレコーディングをしてのCDリリースだったりといろんな形はありますが、現在200タイトル程のリリース数となっていまして、振り返るのも大変だなと自分でも思う感じになっていますが、どれも思い入れしっかりあるリリースです。そもそもバイヤー業務の延長で始めたレーベルなので、いいと思ったやつを交渉して、結果レーベルとしてリリースするので、内容などには全て自信があります。もちろん売れたもの、そこそこ売れたもの、全然売れなかったもの。色々ありますが。。。。
で、今年に入り、日本のバンドのCDリリース、しかも新人バンドのリリースが続きました。レコードではtricotやDENIMS、Keishi Tanaka x the band apartのsplitなどの既に名前のあるバンドのリリース、CDはMASS OF THE FERMENTING DREGSの8年ぶりのアルバムリリースもありましたが、新人バンドとして東京で活動中の、んoonというバンド。大阪で活動中のWOMANというバンド、滋賀出身で関西を中心に活動している揺らぎというバンド。
どれもが初EPだったり、初の流通盤となる音源だったりと続きまして、それぞれが個性的なバンドで、んoonはメンバーにハープ奏者のいる、ギターレスなオルタナティブソウルバンドで、そのバンドを気に入ったtoeの山ちゃんが即オファーしてtoe最新作のレコーディングに参加したりしました。WOMANはまだ東京でのライブ経験はないものの、大阪に来日した多数のアーティスト(Yumi Zouma、Telefon Tel Aviv、VAR。幾何学模様など)のサポートを務めるなどして、圧倒的なライブ力でメキメキと頭角を表しているバンド。揺らぎは自主でのEPである程度のファンベースや評価を築き上げつつの待望の全国流通盤として作品をリリースし、そのMy Bloody Valentine x MOGWAIとでも呼べる轟音と静と動の対比のある楽曲が評価され、急速に人気急上昇中となっています。
そんなジャンルがバラバラながら強烈な個性を持った3組を同時期にリリースできたので、もはやこれは共同でレコ発するしかないな。と、12年目にして、初めてレーベルナイトなる冠をつけて、イベントを開催しました。
共演者は、FLAKEから7インチをリリースした京都のベランダ。そしてexCARPARKからリリースしていたアメリカ人アーティストGRMNLも、今年縁があって作品をリリースさせてもらい、現在大阪に滞在中ということで、オファーをしての出演。そして、日本ツアーが発表されるも、ちょうど大阪公演がなくて、空いてる日にこのイベントを組んでいたということ、昨年の来日ツアーはFLAKEがリリースしたZA FEEDOが帯同、当店にも遊びに来てくれた、シンガポールのThe Steve McQueensに交渉してでもらうことに。海外アーティスト2組を含んだ全6組。チケット代は¥2500!
本当にジャンルバラバラだし、でもFLAKEの名の下に!って感じで意気込んで開催しました。当日は合計100人ほどの人が見に来てくれて、各々が音楽を楽しんでくれたのを肌で感じ取れましたし、BGMも全て過去のリリース音源からセレクトしたものを作って流してたんですが、楽しんでくれたようですし、長丁場ながら、お客さんも演者同士も楽しく交流して、やってよかったなって思いました。もう少し多くの人に見てもらいたいっていう本音もありますし、収支的な問題もありますが、地道なことを続けないといけないなと、改めて自分自身で思いました。夜な夜な酔っ払って、いろんなシステムやいろんな当たり前に反抗していますが。そういうのも一歩一歩だなと。リリースさせていただバンドの皆様に日々感謝です。そして、バンドの未来や可能性を改めて感じましたし、名前でも覚えておいてやってください。現状の日本で立ち位置があまりなかったり、仲間が生まれにくいサウンドスタイルかもしれませんが、必ず飛躍していくバンドたちだと思います。バンドの成長と同時に、シーンの熟成というか、色々考えていきたいと思います。というか、とっくに世界を見てるバンドたちです。僕自身が彼らの未来が楽しみで仕方がない。
そんなこんなでリリースもイベントも、日々も色々。今後ともFLAKE RECORDSの動きを気にしてもらえたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
DAWA(FLAKE RECORDS)