気分はどうだい? Vol .12 「 2062年。ビートルズ・デビュー100周年の頃には。」

<ザ・ビートルズ> 「主に1960年代に活動した世界的に有名なロックバンド。1962年10月5日にレコード・デビュー。1970年4月10日に事実上解散。1957年に前身となるバンド「クオリーメン」が結成され、1960年に「ザ・ビートルズ」と改名し、1962年10月5日にレコード・デビュー 。1970年4月10日に事実上解散した。”Fab Four”という愛称もある。」ってウィキに書かれてしまっているビートルズ。なんか少しさみしい書かれ方なのですが・・・

で、今回のコラムは日本のロック系音楽雑誌、評論家達は・・みたいなところを・・。

もっとも読んだかもわからないビートルズ関連本、その一部、いまだいっぱいあります、本棚の中。

いつも書いているのですが、僕のロックというか洋楽の始まりはビートルズであって、そのビートルズもあっという間に結成から50年を超え、今月11月も<ホワイト・アルバム>の50周年記念エディションなど、いろいろなものが信じられないくらいリイシューされ(著作権の期限の問題もあり)エライことになっているのです。購買者、ファンは依然、世界中にいるわけなのですが。ついこの前のポール・マッカトニーのコンサートも今だにドームだし・・凄いことです。60年初期の欧米のグループも軒並み記念エディションが相次いでリリースされている状況です。そして、今のご時世その販売アイテムが、枚数が半端ではないデラックス・エディション、そしてCD、アナログ、デジタルのフォーマットの4形態が普通に・・。我々の世代は何をチョイスしているのか知りませんが、僕の場合はもうアナログ・レコードしか買わなくなっています。(中古レコードもいまだに買ってるし)大変です・・まー聴くだけだったら、ありがたいことにいろいろな配信サイトがあるのでそれを利用していますが。

で、最近、自分自身でもその50年近いROCK体験を総括し始めるようになっているのです。そのため当時書かれた同世代の編集者やライターの音楽評論集などを再読しているのですが・・(当時の雑誌社、編集長、評論家、いわゆるライター、そして専属またはフリーだったカメラマンの人達は、今どうしてるのか、みたいなことを思いながら)85年当時マネージメント・制作をしていたバンドのライブを観に一緒にニューヨークに行った某編集長、88年、あるグループのロンドンREの取材に来てもらったライター諸氏(現地でのカメラマンはなんと当時ロンドンにいた久保 憲司氏でしたが)今でも付き合いのある人はいるのですが・・2~3年プロとしてやっていただけで現在もプロでやっている連中のほうが少なくなっています。僕が東京にいた85年頃~95年頃はバンド・ブームでJ-ROCKが結構バブルな時期に入ろうとしていていた時代でした。音楽雑誌も一杯あって、プローモーションも大変だったのです。編集部に直接行っただけでも思い出す雑誌に・・「新譜ジャーナル」「PATi PATi 」「WHAT’S IN?」「宝島」「GB」「ロッキングオン・ジャパン」「ロッキンf」「YOUNG GUITAR」「プレイヤー」「DOLL MAGAZINE」「フールズメイト」「バンドやろうぜ!」「B-PASS」「ミュージック・マガジン」「音楽と人」などがありました。しかし其の殆どの評論家(ライター)もいなくなり、それを出版していた雑誌社も今はありません。

今読むから面白い渋谷氏の昔の評論集・・現在もこの編集部に友人がいます。

60年代初期、欧米のROCKの情報は「ミュージックライフ」からであり(すぐに廃刊となった木崎義二氏がやっていた「ティーンビート」というのもありましたが)そして69年に創刊された「ニューミュージック・マガジン」だったのです。欧米のアーティストの情報はほぼこの雑誌からでした。そして70年代から80年初めにかけ日本のフォークが「ニューミュージック」と呼ばれ、そしてJ-ROCK(J-POP)の時代に。そしていろんな日本のグループが登場しCDが何百万枚と売れ、日本のロックを扱う音楽雑誌が溢れ、レコード・メーカーもイケイケの時代。多分それは85年頃から始まり95年位がピークだったと思うのですが・・で、失速。今は何も残っていないと言って良い状況です。本来のインディーズと言われた連中が反目していたメジャーが無くなり、対抗するシーンが無くなったわけです。そして洋楽においても現在はあらゆる情報がNETにあり、アーティストや新譜の情報も本人のサイトなどで直接手に入れることができるようになり、当時レコードのライナーに書かれていた解説なども今読めばほとんど意味のないものに。(輸入盤しか買わなかったので日本発売のライナーは殆ど知らないのですが)当時はそれら雑誌とマネージメント・サイド、レコード会社は持ちつ持たれつだったのです・・それは広告の出稿も含めてなのですが。そしてそれらの時代が終わりを告げます。しかし、時代が変わろうがいまだに発行している音楽雑誌もあるわけで、米国においても1967年にあのヤン・ウェナーが初めた当時サブ・カルチュアーと言われた<ローリング ストーン誌>もいまだ堂々と存在しています。日本においても当時から続くいくつかの雑誌は時代の変革を捉え、いまだに購買してくれる読者を獲得しています。雑誌を発行し続けること、経営等(ビジネスとしての)は大変だと思うのですが、それらを継続していくことが50年後の日本の音楽シーン、音楽ジャーナリズムにとって、凄く重要なことだと思うのです。昔はよかった、凄かったね、だけでは次には繋がらないのです。現在もラジオの現場で将来につながる若いスタッフ達と仕事が出来ていることに感謝です。

ビートルズ結成100周年の頃にはどうなっているのでしょう。ROCKは音楽雑誌は。

The Beatles-  Live at the Cavern Club 1962