カレー屋店主の辛い呟き Vol.23 「金沢だより」

大阪・上本町のカレー屋兼飲み屋店主の”ふぁにあ”と申します。

甚大な被害をもたらした大雨も降り、短い秋も終わりそうなこの頃。

ミナサマいかがお過ごしでしょうか?大丈夫でしたか?

 

さてさて、今回は先月末「山下達郎」のコンサートを見に金沢に行った時の話。関西圏の彼のライブは全部外し(トータル15公演ぐらい?)、もう今年の公演は見れないのかーと思って全国の売り出し前の公演全部申し込んだら、金沢だけがペロっと当たり。もうこれは金沢に呼ばれとるやろ!と勇んで行ってまいりました。(しかし沖縄の公演とか当たってたら大変やった…。)2泊3日(実質1日)の短い旅行でしたが、なんやかんやと楽しかったので、ガイドブック的にご紹介しましょか?ってのが今回の趣旨。参考になるかどーかはわからんけど…。

 

で、紹介をする前に「山下達郎」の話を少し。

この文章を読んでいる方は当然知ってるであろう、ビッグネームのアーティストである彼。「クリスマスイブ」の人やろってイメージを持たれてる人もいるかと。

かく言う僕もその一人でした。初期ジャパメタで音楽にハマり、パンク、ハードコアに傾倒していたキッズの時代には縁遠くて、世代的にもリアルタイムの世代からはちょっと下だし。まぁドラマとかCMとかでシングル曲は聴いてぐらい。HIPHOPやHOUSEのクラブミュージックを聞き出して、タンテを買って、レコ屋に行ってレアグルーヴモノを掘り出した2000年前後、ある中古レコ屋で買ったアルバム「Circus Town」(1976)。買った当時でもう25年前のレコード。正直なんじゃコレ!!!と思ったさ。えらい新鮮でした。そこからハマって約20年。デビューからファンのリアルタイム世代なおじさん、おばさんからするとニワカもいいとこだけど、クラブ時代若手ラッパーやDJ達に良さを伝導しておきましたぜ。

ただね、この時買ったレコードの値段は600円ぐらい。フジロックにNIGHTTENPOなるシティーポップの新世代アーテイストが出る2019年。このアルバム程度がいいものなら12000円前後するってんだから驚き。彼のアルバムは全部2,3枚ずつあるから程度の悪いヤツ、ネットで売ッパラッテヤロカイ。ウシシと考える今日この頃。この間、フランス在住の友達からラジオで達郎かかってたで、てかめっちゃかかってるでとの話を聞き45年の歳月を経て世界に伝わってる事実を改めて実感。

なにか不思議な気分になるわけですな。時代は廻るとゆーかな。

んでネットの時代で世界は小さくなったんやなーとか。


Tatsuro Yamashita – Circus Town

■金沢観光するならチャリ?!

というコトで金沢に行くことになったワタクシ。金沢は3,4度来たことがあるのですが仕事だったり、時間が無かったりとあんまり分かりません。とりあえず片町の安ホテル(一泊2000円でした!)を予約。そして、コンサート前日の夜22時に金沢に到着。ホテルまでどないして行こ?と考えていたら、翌日大活躍をするレンタル自転車を発見します。

これはまちのりという金沢のシェアサイクル(https://www.machi-nori.jp/)。金沢の主要観光地・拠点21か所にあるサイクルポートに30分以内に返せば一日200円で乗り放題。あんま知らん町で駅からホテルの近くまでいきなりチャリってオモロそうやなと即決定。金沢の夜の街をプラプラしながら、ホテルに到着する頃にはすっかりお気に入りに。チャリのスピードで街をうろつくとタクシーやバスでは気が付かないものが見えてくる訳で、それは普段大阪市内全てチャリ移動のワタクシにとってはよく知ってること。で、21か所っていうサイクルポートの数も使ってみると絶妙。なんてゆーか、次のポートまで30分で着けば乗り放題という条件が完全にゲーム感覚。街に馴染みが無くて、時間の無い僕みたいな観光客にとっては広―く浅―く街を知るためには、この条件があることで逆に行動が効率的に。気に入ったトコがあれば近所のポートに止めて歩きゃいいし、超過しても何千円も取られる訳じゃないしね。そして、街に慣れてくると、圧倒的に早い。公園も横切れるし。

 

■金沢21世紀美術館とか金沢城とか

前日の夜はバー1軒だけに止め早く寝たワタクシ。ワクワクしてたのか朝6時に起床。観光地を巡りながら景色いいとこで、コンビニのコーヒーでもええかと早々と出発。一番行きたかった21世紀美術館はこの日まさかの休館日だったので、コーヒー飲みながら外から。

やっぱいいな。この美術館。中の常設展示は以前江口寿史せんせの展示会に来た時に一応見ているので朝のひと気のない時間に外からじっくり建物を鑑賞。公園の中にしれっと佇むその外観とオブジェ。完成度高すぎ!街の風景の一つになりながら、ちゃんと存在感もあるし、これだけ完成度高いとグラフィティのアーティストたちも、なんもせんやろな…。

21世紀美術館の隣の金沢城の石垣。信長の野望ってゲームをやりこんだことから城好きになったワタクシ。金沢城は長い期間をかけて増改築を繰り返したことで、いろいろな時代や工法の石垣が残ってて、「石垣の博物館」と言われてるんだよな。とりあえず、コーヒー片手に場内の石垣ツアーをしながら一周。何十の石垣見すぎてもうお腹いっぱいです。

これは江戸時代から残るひがし茶屋街。まだ朝なので誰もいない茶屋町を散歩するとタイムスリップ感がより増して格別。ちょっとほっこりするのなんでやろね。日本人なんすかねやっぱり。

 

■寿司からカレー

途中いろいろ寄り道しながらも時間はまだ10:00。スマホのアプリでチャリの走行距離測ってたら既に7km。なんか食うかと近江町市場へ。とりあえず地元の人しか来んやろって喫茶店に入って休憩しつつ情報収集。カウンターの中にいたマスターと30分ほどだらだら。そこまで話しても男か女かわからんかったマスターかママはもはや西成感覚。個人的にずっとツボでした。笑 最後どうしてもモヤモヤしたので、

「怒らんといてなー。おっちゃんかおばちゃんかどっちなん?」と。ええ、「ママ」でした。

ママ曰く、高いご飯屋行かんでも回転すしで十分。そもそもそんな高いもの食べても味わからんやろ的ディスをくらいながら教えてもらった「もりもり寿司近江町店」へ。

開店直後とあってすんなり入店。ちなみに1時間後には50mぐらい列出来てましたよ。とりあえず、近江町3点盛りとビールを注文。のどぐろも生えびもそりゃ旨かったさ。もろもろ10品ほど注文してビールもシコタマ飲んで3000円ちょいのクオリティじゃねーなと思いながら会計の前にトイレに行くと、大阪ドーム店の文字が。んんん。まじかー。おばちゃんこの店大阪にあるやん。とオチもキッチリ。

まあ旨かったので全然オッケーなんだけど。今度そのドーム店行ってみよと心に誓いながら、この後、レコ屋周りへ行ったわけだけど、こちらは後でまとめるとして先にご飯系ね。

チャリで移動してる時にスナックビルの1Fに看板を発見。「ビリヤニ専門店!!」そんな文字を見て驚愕。金沢ってビリヤニだけのお店成立するん…。ビリヤニってインド等で食べられている米料理で、カレーにバスマティライスというインド産のお米を重ねて炊き込んだ炊き込みご飯。カレー屋としては見逃せん。雑居ビルの4Fにあるこのお店は「ジョニーのビリヤニ」(http://j-biryani.com/)。

DIY感もあるキレイな店内。メニューも見事にビリヤニのみ。チキンビリヤニとラッシーを注文していざ。ライスにがっちり染み込んだチキンとスパイスのエキス。旨っ!付け合わせの野菜を混ぜレモンを絞って。旨っ!バランス絶妙!ライタ(ヨーグルト)をかけて味変。旨っ!てかライタだけでも旨っ!

寿司の後だったけど一皿瞬殺。いいお店でしたよ。

一応、元祖金沢カレーといえばの「チャンピオンカレー」にも敬意を表して行ってまいりました。

周りを見るとがっちりカツの乗ったLカツを注文してる人が多数。ここで紹介しなかったものも含め何食めや?という状態なのでノーマル状態のモノを注文。甘味先の後カラのベーシック中のベーシック。多分日本人がカレーと言えば思い浮かぶカレーど真ん中。たぶん、毎日食べれる味ってこういう味。

久しぶりにスパイスカレー以外のカレー食べました。

 

■金沢レコード屋事情

いろんな街に行くと一番楽しみなのはレコード屋巡り。今回は3店舗に行くも老舗のジャングルさんはお休み。2店舗しか見れなかったけどエリアの感じがよくわかるラインナップ。なんてーか、オシャレでした。

「レコード・ジャングル」http://www.recojun.com/

一番楽しみにしてたこのお店。盤数がとにかく多そうで、ジャンルも幅広そう。外から見てもなんか掘り出せそうな雰囲気がプンプン。まさかの月曜定休で巡り合えず。また来よう。

「エスタシオレコード」http://estacio-records.com/

金沢21世紀美術館近所のレコード屋さん。こじんまりとしたレコード屋さんだけど洋邦とわず満遍なくキレイにディスプレイしてあったので見やすかった。こういうお店ってレコードのコンディションもいいんだよ。特徴はラテン~アフロのラインナップでしょか?結構フロアライクなものが多くて、おっ!てレコードも結構。個人的には最近聞かないので買わなかったけど、5~7年前ぐらいだったら爆買いしたかも。スタッフもいい人ばっかでした!

「everyday records」http://everyday-rec.ocnk.net/

少し郊外に立地してる雑貨屋に併設されたレコード屋さん。値段も一番こなれてて新譜も多かったオシャレなお店。東京や大阪のお店では売り切れてる新譜盤とかが残ってるような穴場的お店。買ってすぐヤフオクで売ったろかとしばらく考えてたら、お好きなんですか?と聞かれてちと赤面。いい店長さんのいるお店では転売用のレコードは買えません…。Soul~jazz~ラウンジモノも充実して、reggaeの7incもsweetなものを中心に沢山。全体的にダンスミュージックよりなのかな?和モノを100円箱の中から少々買って帰りました。大阪にあったらヘビーに行くだろな。

さてさて、長々と書いてきましたがなんか参考になることありましたでしょか?

僕はこの後「山下達郎」さんのコンサートを見に行くのですが、会場に着いた時点では、すし屋からコーヒーに代わり飲み続けたビール&酎ハイでベロベロ。ロビーに座って今日の動きを後悔してたわけですが、コンサートが始まり始めのアカペラのSEが始まった瞬間から一変。マジカルな時間が3時間30分。

すっかり持ってかれました。だってパーフェクトなんやもん。達郎氏のコンサートでは時々起こることですが、演奏上手すぎて、出音良すぎて、デカいテレビといいスピーカが目の前にでーんとあって音を聞いてるような、上手すぎて逆にライブ感ないんと違う?なんて錯覚を今回も感じました。

はぁー一年に一回は見たいなー。多幸感たっぷりのライブでした。しかし今更ながら「ハイティーンブギ」って山下達郎作曲やってんね。知らんかった。まぁ達郎氏のライブのレビューはネットに沢山上がっているのでそちらをどーぞ。とにかく間違いないしミュージックラバーな方は好み好みじゃない別として、一度ライブ見ていただければ良さはわかるかなーと思いますよ。

そして今回の短い旅行で、すっかりお気に入りなった金沢。お世話になったみなさんありがとうございました!