カレー屋店主の辛い呟き Vol.30 「阿保どもよ!もうええからジョジョ読め!」

はーいろいろ腹立つなー。すいません、大阪・上本町のカレー屋兼飲み屋店主の”ふぁにあ”と申します。ミナサマ調子いかがですか?昨今のこんな状況いろいろと影響が出て大変な方も多いと思います。あえて言います。がんばりましょね!(頑張ってるからね。みんな)当店も、もちろんただでさえ少ないお客さんが、ばーんと減ったりなんて影響もでてますが、細々と自粛期間中もボンヤリと営業を続けておりました。(ルール通りにな)自粛警察のありがたいご指導を数度受けるなんてコトもありながらね…。なんかなー。それぞれの正義があって主張があって別にそれはそれでどーでもいいんだけど、「こんな時に店開けて、そんなに金欲しいのか?」と言われた時にはね。怒 普通に閉めろ!(いや、閉めよっか?か。笑)と言われた時間まで、オモロくできるよう日々工夫してるだけなんやけど、あかんのか? てか、「こんなトコで店やってそもそも儲かるか!金欲しいんやったらとうにやめとるわ!」と、心のなかで呟いておりました…とほほ。はー、なんしかビッチな世の中ですわ。

 

んで、エンタメ業界の皆さんの苦労を考えるとさ。自分も過去にはライブハウスやクラブを経営したこともあるわけで、あの当時の自分も経験した、風営法ダンスさせたら営業停止&逮捕される時代とか、東北大震災の時にライブしたら不謹慎厨のみなさんからクレームが殺到したとか思い出すだけで吐き気しかしないんだけど、今回はその比じゃないだろし、いろいろな手を使ってなりふりかまわず金をバンバン金集めてなんとか生き残って欲しいと心の底から思ってます。でもさ、こんな大変なエンタメ業界からドロップアウトした男から、申し訳ないんやけど一つ言いたいことあるんよな。あのさー、揃いも揃って支援するためのお礼のTシャツ的なもん、あんなにダサいん?なんでTシャツにバーンと“SAVE THE ○○”と、でかく文字が入ってんのん?てか、それ、もらってどーすんねん。着るか??(ほんとに個人的な意見やけど…)自分も経験あるからよーく分かるけど時間と余裕がない時って視野がとことん狭くなるし、とりあえずやってみるかってなるのもよーく分かる。自分もそうだったしな。でも、こんな時こそクリエイティブの力を発揮しよーや。せっかくやからカッコいいの作ろや。トンチきいた笑えることしよや。と、思うんです。ホンマもったいない。出来るが故にもったいない。そんで、そんな余裕もないぐらい追い詰められてるのを見ると歯がゆくなるよ。自分にも状況にもさ。エモさにクリエイティブ乗っけるのがアーティストで、そんな素敵な世界を作ってる仲間達。心の底から頑張れってゆー思いと、なんでも手伝うからオモロしよーやって気持ちでいっぱいです。

そんなコトを思いながら過ごしてたこの2か月あまり。一番笑ったのが、ベアーズであった山本精一さんの“無観客無配信ライブ”からの後売りチケットの一連の流れ。 “感情と衝動と勢い”から生まれた“無観客無配信”のライブ。それが、後売りチケットという形で、後のドネーションにつながる美しい形。なかなか真似できないけど、お手本やし、だから改めて“ベアーズはベアーズ”なんやと思ったわけ。すげーよな。

 

■もうええからジョジョ読め!

しかし、いつになったら来るんでしょか?僕の手元にアベちゃんのオモシロマスクと、10万円申し込み用紙は…。今年になって、ちょうど区の境目あたりに引っ越したので、どっちの区からも忘れられてんちゃうか?なんてアホなこと考えたりもするワケですが…。なんか気分はこんな感じ↓


「2020ドリーム東西ネタ合戦」より。ほんま、最近このかまいたちのコント思い出すな。

でも、世の中こんな感じになると、どんな可能性も無いとは言えないような気もするよな。だって500億もかけてマスク作って、2か月経ってもそのマスクがまだ届かへんってな。未来の人がみたらどういう評価するんやろ。んで、「一定の効果はありました!」なんてゆーてる政治家のミナサン、そんな答弁の原稿を書かなあかんエリートの官僚のミナサン。いやいや。なんぼなんでも「やってもた…。テヘ」て思ってるやろ?せめて「ごめん上手いコトいかんかった」って言わな。責任を追及されるのが嫌なんやろか?そんな今の賢い人達の右往左往を見ると。いや、もーアホばれてるでと思ってまうわな。アホを自覚してるカレー屋の僕からすると、アホがばれてからの行動こそが重要で、訂正するもよし、すべてを超越するアホさを手に入れてなんとかするもよし。やっぱフィロソフィーとゆーか、信念とゆーか、芯になるものがないとあかんなと今回のバタバタで強く思いました。んでね。ちょうどGW中に暇だったので、再度全巻読み切ったばかりの「ジョジョの奇妙な冒険」のコトを思い出したんだ。もしかしたらこの人達「ジョジョの奇妙な冒険」読んだことないのでは…と。これ読んでたらそんなコトにならん気がするんやけどな。てか、「漫画やろ?」とバカにする頭のいいミナサン、とりあえず右往左往する前に読んでくれ!この「ジョジョ」というバイブルには生きていくためのすべてのヒントが詰まってるからさ!

 

■「ジョジョの奇妙な冒険」の名言の数々

そんな人はおらんと信じたいけど。笑 「ジョジョの奇妙な冒険」ってなんや?という人の為に簡単に説明しておくと、「週刊少年ジャンプ」に1986年から2004年まで、そして2005年からは「ウルトラジャンプ」で連載が続くバケモノ漫画で、現実世界の19世紀後半から21世紀現代までが舞台のイギリスの貴族ジョージ・ジョースター卿の血を引く一族が主人公の一大サーガ。「ジョジョ」の愛称を持つ主人公が部ごとに主人公が代替わりしながら話は進行して、積み上げた巻数は127巻。基本は、仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の王道の話なんだけど、オリジナルな表現方法とホラー的な不気味さで独自の世界観の中で描かれる「人間賛歌」。各登場人物やスタンドってゆー精神エネルギーを具現化したキャラクターの名前の多くはミュージシャンやグループ名などから引用したものだったり(例えば「ジョジョ」の 由来は、ビートルズの楽曲ゲット・バックの歌詞に登場する人名「ジョジョ」から)とか語りだしたら何日あっても足りないから言わないけど。ほんと僕にとってはバイブル。そして、沢山の名言が詰まってるんよ。

 

今回はその数々の名言の中からリーダーってこういうものってのが分かるキャラクターと名言をご紹介。

 

まぁ、今の国のリーダーさん達がこの文章を読むとは思わんけどな…。ワハハ。

「リーダーとは何ぞっ」(アベさんよく見なよ!笑)

 

第5部の「黄金の風」編に登場する人気キャラクター「ブチャラティ」の名セリフ。イタリアのギャング組織パッショーネに所属する彼は、仕事に対する厳しさと子供や老人などの弱者に対する優しさを兼ね備えたギャング団の若手ホープ。髪型はオモロイけどね。そんなブチャラティが組織を裏切ることとなり、兄貴分の「プロシュート」と戦い、絶体絶命の危機で出た一言。身を捨ててもいい覚悟と、無理目な2者択一をやりきる信念。リーダーとはこうありたい…。

同じく「ブチャラティ」の名セリフ。自分の娘を保身の為に殺そうとするボスに反逆して娘を救い、何も知らない部下の前でその経緯と、自分の信念を語るシーン。恐怖を克服して、信念を貫ける男でありたい。

部下に自分の信念を語り、部下のミスタやアバッキオは同じく組織を裏切りブチャラティについていくことを決断する。しかし、同じく部下のナランチャはその恐怖が拭えず、プチャラティについてこいと命令してくれと懇願する。一人でも仲間が欲しいところだけど、プチャラティはこの言葉とともに拒否。優しさと厳しさが同居したこのセリフ。現実社会でもあるよな。こんなコト。

 

んで、プチャラティのこんな強い信念を持ったリーダー像。今の偉い人達に少しでも見習って欲しいもんです。まったく。今回は、5部の人気キャラクター「プチャラティ」の名言しか触れなかったけど、「ジョジョ」には何日かけても語りたいぐらいのキャラクターと名シーン、芯を食った名セリフが存在します。この作品の魅力って作者の荒木飛呂彦氏の悪役感にあると思ってて、「本当に強い人っていうのは悪い事はしない」「弱い人間がその弱さを攻撃に向けたときが一番怖い」と本人も語ってるんだな。だから、シリーズの中で人気になる魅力的な悪役も存在するし、ホンモノのクズな悪役は爽快に殺されていく。そして、主人公の行動原理も、正義の「心」であって、社会正義じゃなんいんだよ。社会正義には腐敗や裏もあるからね。社会正義から離れたところにある個人的正義感。つまり徹底的に哲学を描いているからこその、魅力的なキャラクターと名セリフなんだよな。

 

最後に、今の偉い人に知ってて欲しい小ネタがあって、実は、このシリーズ作中で度々大きな矛盾が生まれたり、設定がいつの間にか無くなってたりするんだけど。笑 特に初期の登場人物「シーザー・アントニオ・ツェペリ」の存在自体に関わる重大なミスに対して、単行本4巻でそのミスを修正するとともに、あとがきにて「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と弁明しているんすね。ほんと、おちゃめな荒木先生。でも、昨今のこの右往左往ぶりを見てると「そーいうこと」って言いたくなるんだよな。まったく。ではまた来月。