シロート・クロート・グレーゾーン Vol.1
- 2020.08.01
- COLUMN FROM VISITOR
突然はじまります。シロート・クロート・グレーゾーンというタイトルです。で、自己紹介します。江頭 善史といいます。誰やねんそれ?ですよね。わかります。
ひょんなことから、こちらのウェブで連載をされている「カレー屋店主の辛い呟き」のカレー屋兼バーの店主、遠近さんと10年ぶりぐらいにお会いする機会がありまして、まぁ細かい話は端折りますと、エガちゃんも書く?と聞かれたか、書かせてくれ!と私がお願いしたのか忘れましたが、なんせここに月1回、書くということになりました。
で、SMASH WESTの南部さんにお会いして、面談していただく機会を経て、今こうして文章を書いています。南部さんとは以前から面識はありましたが、ずいぶんと久々にお会いさせていただきました。
南部さんにお会いするのはいつぶりか?と思い、正確に年数を調べてみたところ、私の記憶だと2004年の大阪ドームで開催されたSATURNです。実に16年ぶりでした。これ、すごいオールナイトイベントでしたよね。大阪ドームの上の方にあるウェーブしたチューブ状の空間を全面使って開催していたイベントで、実に楽しかったです。
というわけで、このようなコラムを書く場を与えていただきまして、大変光栄に思います。
さらに記憶をさかのぼり、初めて南部さんとお会いしたのはいつなのか?と考えてみましたところ、どんなシチュエーションかは今ではあまり覚えていませんが、初めてご挨拶をさせていただいたのは1997年です。FUJI ROCK FESTIVALがスタートした年ですね。香港がイギリスから中国に返還されたのもこの年です。
当時の私は大阪の港区にあったライブハウスに就職して仕事をしていました。ということで南部さんは私がズブの素人新人時代にお会いした取引先の偉い人ということですね。生まれて初めて持たせてもらった自分の名刺がうれしくて、様々な人々に名刺交換しまくっていたと思います。
そのときの上司からは「手裏剣のように名刺を巻きまくるべし」と人脈づくりが重要との教えであったので、とにかく名刺をいろいろな方々に渡して挨拶をしていました。で、前述のカレー屋の主人、遠近さんもまたその当時の別の会社の取引先の人です。この人とはゆくゆく縁があり一緒に仕事をする時期もありましたね。
ということで、“誰やねんそれ?”はこの辺でよろしいでしょうかね。
タイトルのシロート・クロート・グレーゾーン。これについての説明ですが、なんせコラムを書くにあたり、タイトルが必要とのことでしたので、少しこじつけて名付けました。素人と玄人とその中間地点みたいな感じですかね。なんやねんそれ?ですよね。わかります。
素人、玄人、シロート、クロート、ほんで白と黒でシロクロつけるみたいなね。あ?それがどないしてん。ですよねっ。わかります。自分でもそう思います。
現在の私はと言いますと、カエルスタジオミュージックという老舗レゲエ・レーベルで仕事をしております。ここでの仕事も今年で15年目に突入しました。イベント制作したり、ライブの制作したり、音源を制作したり、所属アーティストもいますのでマネージメントしたりしてきました。
そんな中でアマチュアとプロのギリギリのその瀬戸際みたいな若人達を沢山みたりしてきました。頑張って活動しているアーティストやバンドやその他いろいろいますが、ほんの一握りなんですね、プロというかそれだけで稼げるようになる人は。アルバイトをしながら、なんとか活動していたり。法律スレスレな生活をしていたり。もう人間としてアウトになってしまった人とか。かたや、実家がお金持ちで余裕な奴とかもいたりして。
でも、ステージで煌めく人たちは天賦の才のみちゃうんかな?努力とか関係ないんとちゃうんかな?という気もしますけどね。しらんけど。
そんなこんなで、いかにしてアーティスト達はアマチュアからお金を稼げるプロになったのか?そんなことを様々な人々を分析しながら、時には取材なども行いながら書いていけたらなーと、考えています。現時点ではそのようなテーマですけど、書いてるうちに内容も変わっていくかもしれませんので、なんとなくこんな感じで進めます。内容が変わっていってもそれはそれで良しとします。
ことさら最近思うことは、「新人がメジャーデビューしました」とかそんな感じがなくなってきたなーと思ったりしています。歌でも演奏でも、また音楽だけじゃなくて、絵でもイラストでもデザインでも写真とかも、ありとあらゆるものに、誰かがデビューを線引きして、今日からプロみたいなことなんて無くなってきたように思います。メジャーデビューを目指すぞ!みたいなバンドとか歌手とかの熱っぽい感じって、今でもあるんですかね?そういう意味においても、ひと昔前よりグレーゾーンな感じだなぁと思うわけです。中学生の将来なりたい職業はユーチューバーですもんね。
近頃の曲のリリースも随分と変化したように思います。流行り廃りがすごいスピードです。思い立てばすぐ制作してレコーディングして、ササッとMVを撮影して、すぐ編集して、パッとYouTubeに公開。早いです。曲の宣伝なんてのも乱暴に言うとSNSで誰かが勝手に広めていきますよね。おもしろい物はクイックに伝播するし、おもろない物は瞬殺で終了。さらにはコロナ禍においても、いろいろ考え方やスタイルもどんどんと変わっていくのかもしれませんね。
ということで、なんかとりとめのない文章すみません。今回は自己紹介的な感じになりましたが、また来月よろしくお願いします。
最後は音源で締めくくる様にします。
シロートクロートこれもどうぞ。
江頭 善史 (カエルスタジオミュージック)