シロート・クロート・グレーゾーン Vol.4

すっかり涼しい11月です。運動の秋ですかね。去年の今頃はランニングに筋トレにと、精を出しておりましたが、リモートなんとかみたいな引きこもり期間のおかげと、ジムには行くなという圧力のおかげさまもありまして、近頃はすっかり運動から遠のいております。シロート・クロート・グレーゾーン4回目、書きましょう。江頭です。とりあえず運動を再開しない経緯と、サボリの言い訳を書かせていただきました。

秋ですから運動会ですね。先日、小学生の長男の運動会を見てきました。ここにもコロナ禍の影響が出ておりまして、新ルールで運営されておりました。ひとつの学年は2種目を連続して競技します。トータルおよそ30分で、それが6学年分つづきます。保護者の観覧は2名までに限定。

児童たちは運動場で全学年分の競技を見てずっと最後まで応援をするのですが、保護者は自分の子供がいる学年しか観覧できません。学年が終わるたびに保護者が入れ替わっていきます。自分の子供の学年が終わればすぐに帰らなければいけません。係員が帰る様に誘導していきます。

学年の見分け方は、あらかじめ保護者には2枚の長方形のラベルシールが配られていて、それを左腕にペタっと貼って参加します。学年ごとに色分けされているので、判別可能です。長方形の真ん中に学校ロゴが入っていて、まるでストーン・アイランドのようです。

そして、現場はちゃんと仕切れてんのか?って感じで運動場をチェックしましたが、案の定、学年の入れ替わりは結構な混乱です。保護者は写真とかの撮影をしたいですから、当然、皆さん最前列に陣取ろうとしますよね。

私は息子の学年が終わったので、その場から離れようとするんですが、その時には超背後に超密で次の学年のお父さん達がいて、場所取りの鍔迫り合いを始めているわけですね。前へ前へと迫りくるわけです。とりあえず、よけてくれないと、こっちも退出できませんやんか。目が怖いねん、お父さんよ…

ということで、音楽のイベントなんかも、世の中の現状に合わせて、密にならない為にお客さんを区切るプラ柵の設置、入場時の体温測定などなど、様々な対策をしながら、音楽イベントや野外フェスなどが再開され始めていますが、超めんどくさそうな対策をしながら開催している方々には頭の下がる思いです。ご苦労様でございます。

弊社の所属アーティストの面々も久々に野外イベントのブッキングがありまして、10月4日に大阪泉南市にあるサザンビーチで行われたMUSIC CIRCUSに出演しました。お客さんも盛り上がっていましたので、よかったと思います。

久々に大きな音を聴いてなんかイイ感じでしたね。イヤホンやヘッドホンで聴く大きな音ではなく、スピーカーから空間を通して聴く音楽。空気感というか、特に低音のズズーンという振動とかは、それ相応のシステムで音を鳴らさないと体感できないですよね。そういう感覚が久々だったのでイイ感じだったのでしょうか。

スマホで音楽を聴くとか、YouTubeをPCのスピーカーで聴くとか、運転しながらカーステ(死語?)で聴くとか、音楽を聴く環境は様々でありますが、やはり“えっぐい”クオリティーのスピーカーから出てくる爆音は格別で圧倒的です。

特にダンスミュージックやヒップホップとかダンスホール・レゲエなど、他にも色々ありますが、低音が強調された機能的な作りこみがされいてる反復性ビート音楽などは、むしろデカい音で聴かないとその機能が発揮されません。音楽を聴くというよりかは体感するという感じでしょうか。

いわゆるレゲエのサウンドシステムに関して述べさせていただくと、体感するという点においては如実に優秀で、その低音を出すという方向性においては常軌を逸するか逸しないか?ギリギリのラインにいるワルなスピーカだと思っています。

カエルスタジオも当然サウンドシステムを所有しております。K-3756S SOUND SYSTEMという名前も付いております。

この写真はフルセットですが、さすがに年間1~2回ぐらいしかフルセットで音を鳴らすことはないですね。しかも今年はこのコロナ禍において全く稼働していません…

クラブとか中型のライブハウスとかだとこんな感じで、天井の高さなど考慮しつつ、積み上げ方なんかも考えて設置したりします。

本来はライブハウスなどに常設されている現代的で高級で立派なスピーカーシステムでクオリティー的にも音圧的にも十分なのでしょうが、「いや不十分だ!足らぬ」と勝手に決めつけて、18インチプレッションデバイス製スピーカーユニットをアムクロン・アナログアンプ5000VXで、これでもか!これでもかっ!と取り憑かれたように大の大人が鬼ベース音を求める様は、ほぼ狂気です。いかに良い低音か!否!いかにワルな低音か!もう病気でしょうね。大好きです。

スピーカーからでるベース(低音)もいろいろタイプがあるように思っていて、伸びるようなベースラインとか、地鳴りのようなベースラインとか、ドスドス連打な感じとか、低音好きはたぶん皆さんそれぞれツボがあるはずですが。

トラックメーカの皆さんとか、マニアな感じだと808の正弦波がどこうとか、倍音がどうとか、専門的ないろいろがあると思いますが、そういう事ではなくって、スピーカーから出たベースラインがいかに気持ちよいかという感覚の話なのですね。お客さんがビックリする低音。

例えば、この曲はサウンドシステムで聴くと、地面に叩きつけるようなベース音です。足元もビリビリきます。コレは古い曲なのですが、1年ぐらい前でしたか、コレを聴いた最近風の若いお客さんが、おそらく初めて聴いたのでしょう、カッケー!なにこれ低音ヤベーって言ってました。

COURTNEY MELODY / Ninja Mi Ninja

こういう張り倒されるような“面”で攻めてくる低音もありますね。こういう感じの低音はハイ・テーブルにおいてある飲みかけのビールとかドリンクのプラカップが倒れて落ちますね。そんな低音です。

NAS / The Don

お茶目なベースライン。0:45から強烈ですね。ベースラインの主張です。クセが…

GANG RELATED & MASK / Suckers

早くサウンドシステムでデカい音を聴きたいものです。

最近のチャート上位にいる感じのダンスミュージック系の音楽って、そこそこクオリティーの高いヘッドホンで聴くと「うおっこんなベース入ってたんか」とか「めちゃくちゃ低音でてるなコレ」とかいろいろ気づくと思いますが、本当はクラブなんかの爆音で聴くと、機能的にというか体感的?に出来ているのがわかります。体が自然と動くというか、腰にくるとか、首がハトみたいに前後に動くとか。よくできているクラブライクな曲は基本的にノリノリです。ベース音しかり、チキチキチキ鳴ってるハットの音も、ドスドスするキックも。こんな事を書きながら、最近はまったくクラブとかに行けてないので残念ですが。

あと、書きながら気づきましたが、YouTubeで曲を紹介しても、あまりベースわかりにくいですよね?体感もできないし。まぁええか。時間があればヘットホンで聴いて想像してみてください。ご機会があれば是非サウンドシステムで。

低音の事やベースの事、音響的な事は興味が尽きないので、取材しつつ誰か専門的な人に話を聞いてみよう。

(番外編)

今回はいろいろベースをディグってたんですが、コレは凄いですね。圧倒的に低音が出てビクッってなります。0:50あたりから圧倒的です。

JAMES BLAKE / Limit To Your Love

今月もありがとうございました。

圧倒的と言えばこのMVです。個人的に久々にイイ感じのヤツです。

JAGGLA / ATTOTEKI feat. MC TYSON, Eric.B.jr

江頭 善史 (カエルスタジオミュージック)