シロート・クロート・グレーゾーン Vol.7

2月です。行く、逃げる、去る、でいうところの「逃げる」の頃合いですね。この時期になりますと誰もが、したり顔で「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」と言いますよね。わたしも言います!さてと7回目になりますがシロート・クロート・グレーゾーン書きます。江頭です。

3月の「去る」には情緒を感じますが、2月の「逃げる」はなんかネガティブな感じですね。そんなこんなで絶賛コロナ禍中ではありますが皆様におかれましてはお元気に過ごされていますでしょうか。

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に緊急事態宣言中ですね。前回の緊急事態宣言の時はヒリヒリとした緊張感がありましたけど、今回はあまり緊張感がないですね。個人的な感想ですけども。オリンピックとかね、どうするんでしょうね?

なんか、ますます人々の考えが分断されているように感じます。感じませんか?どうですか?信じたいことしか信じない人と俯瞰で物事を見てる人。そんな感じの分断?しらんけど。

はい。ということで、最近はどうも色々と面倒で、休みの日に家族でどこかに遠出することに気が引けておりまして、自宅にいる時間が増えました。これを機会に、過去数回の引っ越しの度にそのまま放置していた、クローゼット内に積みあがる“開かずの段ボール達”を開封して、断捨離もかねて整理しました。

そうするとですね、懐かしい写真とか、お土産とか、捨てられなかったガラクタがいっぱい出てきましたね。処分できなかったアナログレコードの段ボールもありました。今、自宅にはターンテーブルとかレコードを再生できる機器はありませんので聴くことができないですけど。


怪しすぎるジャケットですねこれ。レーベル名はGANJA RECORDSですね。胡散臭い。怪しさ満点です。他にもいろいろアナログはあったのですが、このアナログ群にはストーリがありましてですね

過去にこのレコード達もまとめて、収集していた大量のレコードを中古屋に売却にいった事がありまして、その時のコレの買取査定が二束三文だったんですよね。対応してくれた店員さんがたまたまDrum ‘n’ Bass(ドラムンベース)が好きな方だったようで「GANJA RECORDS集めてたんですか?これ売らないで残しといたほうがいいっすよ。思い出っすよ…」なんて店員さんから言われましてですね、売らずにもって帰りました。確かにね、今思うと、思い出の品になりましたよね。

そう一時期、ドラムンベースに入れ込んでいた時期があって、アナログを沢山集めている時期がありました。95年?96年ごろ?ですかね。なんせ最新のチューンはアナログなわけです。レコード屋にあるものが最新。ダウンロード音源もなければMP3とかAACとかそんなものないです。もちろんSoundCloudもYouTubeもありません。

DJはアナログでプレイしますし、CDJなんかないです。DJはアナログなわけですから、だから最新の曲はアナログなのです。ドラムンベースだとイギリスから輸入されて日本で販売されるわけですね。DJプレイしたのを録音したMIX CDとかMIX TAPEとかも熱かったですかね。イギリスのKiss FMを録音したカセットテープとかをレコード屋でオマケで貰ったこともあったな。そういうのも最新の音源でしたかね。


そんなドラムンベースですが、マイアイドルはDJ HYPEです。まちがいない。そしてDJ HYPE、DJ ZINC、PASCALによるTHE GANJA KRUですね。これもまちがいない。痛快な声ネタ使いとか変態的なベースラインがよいのです。そんなDJ HYPEが主宰するレーベルがGANJA RECORDSです。特にこの90年代の初期リリース曲が実に怪しげで愉快で痛快なのです。

痛快声ネタだとこの曲。GANJA KRU / Tiger Styleでしょう。Wu-Tang Clanをモロ使いしてます。むちゃくちゃですね。冒頭はAin’t Nuthing Ta Fuck Witのサンプリング。中盤にClan in Da Frontという2曲を使用。怪しいベースライン。胡散臭いウワモノ。レーベル面もクレジットなし。すべてが怪しく、権利クリアランスもへったくれもないのでしょう。胡散臭かっこいい。


THE GANJA KRU / Tiger Style

Wu-Tang Clanの声ネタは両曲とも1stアルバムの収録曲ですね。


Wu-Tang Clan / Enter The Wu-Tang (36 Chambers)

そしてこちらのJUNIOR BYLES / Fade Awayの声ネタ使いのチューン。曲名まで一緒でFade Awayです。適当ですね。レゲエの有名な曲なのでラガジャングル的なアプローチかと思いきや、全く違います。この曲も胡散臭くどこまでも怪しい。ただしリリックは尊いです。ベースラインは吐きそうに重いです。実に最高です。



DJ HYPE, DOPESTYLE / Fade Away

元ネタのJUNIOR BYLES / Fade Awayはこのサントラとかにも収録されてますね。聴いたことありますか?ないですか?有名なこのジャケは見たことありますよね?おそらく。


ROCKERS (SOUNDTRACK) / JUNIOR BYLES (Fade Away)収録

そしてこちら。THE GANJA KRU 名義でリリースされたEP盤にも収録されるDJ ZINC / Super Sharp Shooterです。この曲はド級です。伝説のチューンだと自分は思っているんですけど、独り善がりかもしれません。LL COOL J / It Gets No RougherとMETHOD MAN / Release Yo’ Delfなどをサンプリングに使ったド級のクセ展開チューン。この強烈な展開がドラムンベースのカッコイイところだと私は思っているのです。これまた怪しく愉快で痛快な変態的ベースラインがとてもよいです。


DJ ZINC / Super Sharp Shooter

このSuper Sharp Shooterはさらに思い出深くてですね、はるか昔に京都にコンテナというクラブがあったのですが、そこでクラナカさんがDJでプレイしていたのを聴いたのが初めてなわけです。エグイ曲やなと…METHOD MANちゃうんかこのサンプリング?こんなんサンプリングしてエエんかコレ…

後日すぐにレコード屋に探しに行きますよね。ずいぶん探したけどその時にはどこにも売ってませんでした。結局、海外に行ったときにレコード屋でたまたま見つけて購入するという。そんなところも思い出深い一品かもしれません。

振り返ると、一時期ではありますが、大阪天保山にありましたライブハウスのスタッフをしていた時代にクラナカさんのZettai-Muをお手伝いしていた事もありました。そんなことも思いださせてくれる、今となっては大切なアナログなわけなのですね。感慨深いものがあります。そしていまだに存在し続けるZettai-Muは凄まじいです。尊敬。

ということで、断捨離もせずに、また段ボールに詰めなおして「そっ閉じ」しましたとさ。めでたしめでたし。

今月も読んでいただき、ありがとうございました。

最後にコレどうぞ。


METHOD MAN / Release Yo’ Delf