VINYL日和見日記〜其の17
- 2021.12.04
- COLUMN FROM VISITOR
早いものでもう師走。昨年に引き継きコロナ禍の2021年のイベント業界も色々大変だったな〜。市場の予想では2022年の秋にはコロナ前の70%ぐらいまで経済が戻るとのことですがホントですかね?もうちょっと早く何とかならないものかしら?などと思っております。しかしながら毎月ご紹介しているレコードは市場規模がどんどん大きくなっておりまして、アメリカレコード協会の報告書では、2021年上半期のアナログレコードの売上は前年比94%増とのこと。11月の「レコードの日」には、このアナログムーヴメントの発火点であり、CITY POPブームを牽引してきた楽曲、竹内まりやの「PLASTIC LOVE」の12インチが満を持してリリース!
&竹内まりや御本人がアンバサダーを努めるなど、ある意味ピークに達した感がありますね。

とはいえ、好きなアーティストの作品をデータで所有することと、フィジカル媒体で所有するのとでは、音楽だけを聞くということ以上に、ジャケットのデザインや手にとった感触、ハリを落とすと行った行為まで、一見めんどくさいと思うようなところにも「コト」を行う喜びがあったりするものです。そういうめんどくさい事もひっくるめて楽しめるという意味では、イベントと似ているのかな?と思ったりしております。「好きなものを所有する」という根源的な欲求に改めて気づいたところで、一過性のブームではなくなるという事に向かうのでしょうかね?
さて、いよいよホリデーシーズンということで、街もにぎやかな雰囲気になってきますが、今年は「サンタバル」なるイベントでDJも披露させていただくとうこともありますので、レコード棚のクリスマス関連の曲やレコードをご紹介したいと思います。

2020年に発売されたAMY WINEHOUSEの7インチBOXに入っている1枚でクリスマスの定番曲「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS / ママがサンタにキスをした」のAMY WINEHOUSEらしさ満開のカバー。楽曲収録は片面だけで裏面はクリスマスレリーフが彫られた超おしゃれな一枚。

高橋幸宏さんの兄であり音楽プロデューサーの高橋信之氏が「YEN」レーベルからリリースしたクリスマス・ソング・アルバム。参加アーテストも細野晴臣、立花ハジメ、大貫妙子、伊藤銀次、ピエール・バルー、ムーンライダーズなど超豪華。お気に入りの楽曲は踊れるボッサ、ピエール・バルーの「CE JOUR LA」。ちなみにクリスマスらしさは感じないですw。

キースヘリングのジャケットイラストでも有名な、87年リリースのチャリティーアルバム「Very Special Christmas」。ブラスリフが超ファンキーなRUN DMCのChristmas In Hollis、私の中ではナイヤガラ感!?のあるU2のChristmas、アブストラクトな印象のスティングのGabriel’s Messageなど、当時のトップアーティストがこぞって参加する全15曲。お気に入りはキッチュ(いい意味で)でキュートな魅力爆発のMADONNAのSANTA BABYですね〜。

坂本龍一のソロ名義のプロモ12インチ。映画「戦場のメリークリスマス」のサウンドトラックとしても超有名な曲ですが、原曲の雰囲気もそのままスムースなグラウンド・ビートRemixに仕上がっております。50代の私がクリスマスと聞いて真っ先に思い出すのはこの曲だな。

急にテンションが変わって恐縮ですが、こちらも冬のホリデーシーズンにまつわる曲です。こちらは1975年リリースの甲斐バンドの3番目のシングル。 若者独特の世の中斜めに見た陰な雰囲気と、クリスマス華やかさとのギャップが魅力的。曲の元ネタはベルギーのギタリスト、ジャンゴですが、オリジナルを超えてくるメロディーと歌詞の世界感。シングル盤もありますが、今回はジャケットが超クールなアルバム「甲斐バンドストーリー」からピックアップ。中学の時こわ~い先輩の部屋でよくかかっていたので自分の中では不良の聞く音楽ですw。

私と味園ビルのBAR「No.B」の店主NOB君がDJを務めるYes FM「サケのアテのラジオ」の12月バージョンがスタート。実はNOB君が上京するということで今回が最終回。ということで上京ソング特集です。そちらも是非お聞きください。
Yes FM「サケのアテのラジオ」
毎週水曜日22:00〜 / 毎週日曜日20:00〜
番組HPはこちら↓
https://www.yesfm.jp/prgcat/sakeate
番組はFM++のアプリをダウンロードすればいつでも聞くことが出来ます。
ノンスモーキー山口のMIXCLOUD↓