シロート・クロート・グレーゾーン Vol.24
- 2022.07.08
- COLUMN FROM VISITOR
梅雨入りはしているのですが、どうやら今年の梅雨は長々と雨が降り注ぐような感じじゃなくて、二日間キッチリ雨が降る。そしてその後に続く二日間はカラリとした晴天。そして次の日は雨みたいな。こんな表現があるのか知りませんが、メリハリのある梅雨です。江頭です。
雨と晴れのメリハリで庭の植物の成長具合が大変なことになっていまして、春からモゾモゾと成長していた木々がここに来てスイッチが入ったのかメキメキと急成長。種から発芽させた3年越しで育成中のアボカドの木も、大成長中でして、ついに身長を越されてしまいました。幹も頼りがいのある感じに“太”になってきましたよ。さすがは地植えです。実が成るまであと何年かかるのか知りませんがね。
雨と言えば、梅雨入り前のとある日に、とある撮影で淡路島のキャンプ場で2泊しました。雨ならば延期の判断をしていたのですが、せっかく確保したモデルさん達のスケジュールや、6月の後半になるにつれ梅雨のリスクが高まる事を考えて、撮影日の天気予報は“一時小雨”だったので熟考の末に撮影決行。

基本的にはタープやテント内での撮影なので小雨程度なら、逆にピーカンよりも汗もかかずにいい環境かも?なんてポジティブに捉えるも、途中から大雨が降り地獄絵図。ただモデルさんの撮影自体はまだ雨が降っていない時間帯にほぼ撮影済みだったので問題はなかったのですが、ドローン飛ばした撮影とかは全てアウト。ズブ濡れになりながらの撤収もフルメタルジャケットばりの軍隊級のハードさでした。
またの機会にご紹介させて頂きたいのですが、現在アウトドア・ギアの製作、アウトドア・ブランドの立ち上げに携わっておりまして、そんな関係もありましてキャンプ場での撮影でございました。よい写真が沢山とれておりますので楽しみでございます。
そんなアウトドア・ギアの製作をしておりますと、いろいろなモノづくりのスペシャリストの方々とお話をさせていただく機会が多々あります。木工加工の方、金属加工の方、鋳造やパイプ加工など、様々なスペシャリストさん達がいるわけなのですが、先日ふと、過去に音楽イベントなんかで、幾度となく一緒に仕事をしたことがあった人物で、現在はモノづくりをしている工場を運営されてる方を思い出しましてですね、久しぶりにその方に電話してみたところ、パイプ加工が専門だとのこと!様々な事象が巡り巡って繋がっていくのだな~と感慨深く電話で話をさせていただきました。「エガちゃんなにかあればなんでも言うてー」と頼もしいお言葉も頂きました。
先述のお電話のお相手さん。久々にお話させていただいたのですが、びっくりしたのがこのコラムを全部読んで頂いているみたいでして、なかなか物好きな人(失礼!)もいるもんだと、凄く驚きました。曰く「エガちゃんスマッシュウエストのコラム全部読んでるよー。DJ HYPEのコラムは涙ちょちょ切れましたよー。バックトゥー90’sですやん!」とのありがたいお言葉も頂戴しまして、確かにそうかも?と腑に落ちた次第です。
現在進行形の事を書いているように見えて、その実、青春90年代との比較をしているのかーなんて思った次第でございます。そういえば私と同年の在阪イベンターさんも「読んでるよ、おもろいでー」なんて仰ってくれるのは、懐かしの90年代エッセンスがあるからかもしれない。なんて、どーでもエエ分析してますけど。そんなこんなで、今回は90’s全開で。
90年代その1。私の奥さんが2年越しで小沢健二さんのコンサート@フェスティバルホールに行ってきました。流行病によるリスケのリスケコンサートでした。大変に素晴らしいライブだったみたいで、私は子守をしていましたが、奥さんは大変ご満悦で、現地では90年代の友人らとも合流したみたいです。
90年代その2。小沢健二ならばこちらも必要です。FUJI ROCK FESTIVAL ’22アナウンスされました。祝コーネリアス出演。昨年はねぇアレがアレして大変なので出演辞退されていましたが、今年は楽しみですねぇ。ちなみにこのCDはリリース時に渋谷HMVで試聴した。わかる人にはわかる90’s感。
90年代その3。その昔NHKで「ソリトン」という若者向けの深夜番組を放送していました。同年代の人、覚えていますか?先述した久々の電話の主も大阪アメリカ村特集?かなんかにナビゲーター役で出演していたような気がする。そんなソリトンは当時やたらとテクノ特集なんかを組んで放映していたのですが、野外レイブフェスRAINBOW2000を特集していた放送回に現場のインサート映像と共に使われていた曲がありましてですね、それがロッキーのテーマ曲をサンプリングしたジャングルの曲で「めちゃヤバイ曲やがなコレー!」って当時の私は思ったのですが、90年代には気軽に曲を調べる手段なんてないわけですよね…この曲名を知るのに1年ぐらいかかったと思います。今ならShazamで一撃ですけど。
90年代その4。サンプリングネタついでに、FUGEESのヒット曲READY OR NOTを勝手にサンプリングした超フロアヒットしたイリーガルなアンセム。当時は完全にアンオフィシャルなアナログ盤としてリリースされていて、発売したらすぐに売り切れていた。たしかブートレグ盤のさらにブートレグがプレ値でレコード屋で販売されていた記憶。これDJ HYPE作なのかDJ ZINC作なのかどっちなんですかね?諸説ありますね。だれか教えてください。
90年代その5。DJ HYPE、DJ ZINC、PASCALによる“いかがわしい”ユニットGANJA KRUによるBEASTIE BOYSの楽曲のリミックスワーク。なんせこの時代には“いかがわしい”エロ本のようなリミックスが沢山あった気がする。12inchヴァイナルやシングルCDなどのフィジカルを販売するための過激な戦略だったと思うのだが、本流から外れたイカれたリミックスが大好きだ。DJ HYPE周りには比較的変なリミックスが多い。
90年代その6。ウルトラマグネティックMC’sのKOOL KEITH(クール・キース)とTHE AUTOMETERダン中村のヒップホップ・ユニットであるドクター・オクタゴン。アブストラクト・ヒップホップなんて呼び方自体がモロ90年代ですが、当時飽きもせずに毎日聴き倒したリミックス盤の12inchヴァイナル。DJ HYPEの怪しいベースラインのリミックス。で、レーベルはMo Waxです。モワックスですよ!モロ90’s!ヤベ。
すみません。独りよがりの駄文でしたが…
今月も読んでいただきありがとうございました。
江頭 善史