VINYL日和見日記〜其の29

例年12月に現場が入ることがあまりなく、11月で現場はほぼ仕事納め。あとは年明けの決算に向けての資料作りや、次年度の現場の打ち合わせをこなすだけになります。今年の11月も2025大阪関西万博絡みのイベント、某商業施設のクリスマス点灯式、今年の現場納めは、レジェンダリーなアーティストのLIVEで、RUNWAY SHOWを行なう「LIVE RUNWAY」というコンペティションのステージ演出。アーティストとして参加されたのは、原田真二、麻丘めぐみ、澤田知可子、小野正利という70年代〜90年代を代表するヒット曲をお持ちの方々。失礼ながら積極的に聞いたと言う感じではないのですが、澤田知可子さん、小野正利さんは自分が18歳〜20歳位の頃にテレビやラジオでよくかかっていて、バイト先だったカラオケパブでよく歌われていた曲なのでかなり耳馴染みがあります。それにしても澤田さん、小野さんの歌唱力がハンパない！（あたりまえか）それぞれ代表曲の「会いたい」「You’re the Only・・・」を聴いて、特に思い出があるわけでは無いのですが、ノスタルジックな気持ちになる50代です。ちなみに、原田真二さんは「てぃーんず ぶるーす」「キャンディー」「タイムトラベル」を弾き語り。密かにレコードにサインをもらおうと思っていたのに持って行けずホント残念！デビュー作にして代表曲である「てぃーんず ぶるーす」は、録音物になっているピアノアレンジよりは、YOUTUBEのROCKバージョンがお気に入りです。作詞、作曲、楽器も何でもこなす早熟の天才、才能爆発の瞬間です。

さて原田真二さんの代表曲といえば「てぃーんず ぶるーす」「キャンディー」「タイムトラベル」だと思いますが、DJ的な目線でご紹介するならこちらの曲！

87年リリースなのでバンドスタイルでの活動を解消し、打ち込みのサウンドへと移行した時期ですね。アレンジについてはRHA BandのClouds Across The Moonからのインスピレーションがうかがえるといいますかそのまんまw。Mellow系和モノブギーとしても人気の一曲。ちなみにB面はてぃーんずぶるーすのPARTY VERSION。こちらはPrinceを感じるミネアポリス的なファンンク仕立て。

↓こちらはRHA BandのClouds Across The Moon

１１月の話題をもう一つ。現場仕事も落ち着いたということも有り、家族で北海道へ行ってまいりました。2018年ごろまで仕事で毎年行っていた札幌ですが、今回はちょっと変化球で道東と呼ばれる、北見、網走、釧路のエリアを３泊４日のドライブ旅。メインとなる旅の目的は、阿寒湖で開催されている「KAMUY LUMINA」というイベント体験。

https://www.kamuylumina.jp/

これは、カナダのマルチメディアアーティスト「MOMENT FACTRY」がプロデュースするアトラクションで、プロジェクションマッピングや照明やレーザーで、幻想的で美しく演出された、阿寒湖周辺の森をナイトウォークしていくというもの。アイヌの伝承的なストーリーが下敷きになっていて、ナビゲーター役の梟を助けながら、夜の森を歩いていきます。参加者は入り口で杖を持たされるのですが、この杖も通過するポイントで、光ったりBGMが変わったり、杖を使ってストーリーに参加したりできるところも没入できるポイント。「MOMENT FACTRY」の活動は前から気になっていたので、思い切っていってみたのですが、いい経験になりました。こういう体験をメインとしたデジタルアートのアトラクション、あるいはフェス的なものをやってみたいなとぼんやり思う今日このごろ。来年にはその取っ掛かりになるようなことが出来れば良いんだけどなぁ。

KAMUY LUMINA」を見た翌日、阿寒湖で網走に向かう途中の道の駅の前で「良い店オーラ」を発するお店がありふらっと入店。お店はビンテージ古着、輸入雑貨、レコード、カレーという取り合わせのお店で、インテリアや商品のセレクトなどかなりの拘りと目利きができないと絶対ムリなセンスあふれる世界観。レコードはほぼ再発モノなのですが、MDされている方のセンスや好きな系統は感じますし、雑貨店のレコードコーナーとしてはなかなかの規模なので結構楽しめます。ひとまず7インチ箱を掘っていたら買いそびれていたブレッド&バターのシングルを発見し即購入！

2015年のRSDで再発して即完売のブレッド&バターのピンク・シャドウですが、RSD2022にPink Vinylで再プレス。達郎さんもカバーしたシティポップ代表曲A面のピンク・シャドウと、和グルーブなドラムブレイクから始まるデビル・ウーマンのカップリング！再プレスも既に完売状態ですね。

ピンク・シャドウ

デビル・ウーマン

地方に行く際は、前もってレコード店やリサイクルショップをリサーチしていくのですが、とにかくでかい北海道。町から町への移動がだいたい２時間というスケール。移動時間の予測が甘く今回は回れませんでしたが、機会があれば日本最極東のレコード店「JUCE records」に行ってみたいですね。

https://juicerecords.theshop.jp/

最後にもう一つ。自分と同じ年で昔から仲良くさせて頂いているDJ・プロデュサーで、最近は画家としてArt作品も手掛けるAKAKAGE伊藤陽一郎がニューシングルをリリース！A面はなかの綾＆Calmeraによる野口五郎の「女になって出直せよ」のカバー。a-haのTake on meのメロをイントロに引用する等アゲアゲSKA PARTY チューン！B面はロボ宙をfeatのMellow RAP。こちらもゆるーくていい感じです！