シロート・クロート・グレーゾーン Vol.30

新年あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。と言いつつもコレを書いているのはまだ‘22年末でして…おかげさまで今年は比較的穏やかな年末を過ごしております。ただ頭の中は気忙しくて、ヤレ銀行の最終営業日は何日までだ?とか、サンタのプレゼントは準備できているのか?とか、この人とは年内最後だな、お別れの挨拶は「良いお年を」でオッケーか?とか、お年玉用のピン札が必要だな?とか、ナッシングシリアスで適当に過ごしております。江頭です。

都合4件の忘年会も12月の中旬には全て終わり、その後は穏やかな毎日でしたが、もしかすると忙しさのピークはワールドカップ決勝のフランスVSアルゼンチンの「延長戦プラスPK戦」と「M-1グランプリ」の決勝、そして最近の大河ドラマではアタリ作品だった「鎌倉殿の13人」の最終回1時間半スペシャルが同日放送だった12月18日(日)だったのかもしれません。M-1の結果にはあまり納得しておらず、どの角度から考えてもヨネダ2000が一番よかったと思うのですが、周りにはあまり納得してもらえませんでした。いつかどこかの何かの賞レースでみたヨネダ2000のネタ“YMCA寿司”以降がっつりと心を奪われております。あ、あと「鎌倉殿の13人」のラストはド渋のエンディングでした。イケてる大河やった。

今年の忘年会はなぜか、大阪アメリカ村近辺で飲食することが多く、毎度集合までに時間がありヒマしていたので、久々に若者の街アメリカ村を隈なく探索しておりました。およそ‘12年あたりまでは仕事の中心地だったので、そのあたりの風景はよく知っているのですが、久々に観察してみると、随分とお店も街の佇まいも変わったように思います。「あれ?ココにビルあったのに駐車場になっとるな」みたいな。

タワーレコード心斎橋店が閉店して大型マンガ店になって、そのマンガ屋もいまは専門学校に。まだコロナ禍で休業中が多いですが新しいホテルもだいぶと増えていて、路地裏なんかもスッキリしている印象です。昔は路地がたくさんありましたよね?怪しさ満開でした。WILD WORLDとTANK GALLERYがあったアノあたりの路地がわりかし好きやったな。

とはいえ、西心斎橋アメリカ村には昔の雰囲気を残す味わい深いビルなんかはまだまだ沢山残っています。ショウザンビルとか、大阪センタービルとか、三ッ寺会館とか、他にもたくさん。その中でも、最近よくお邪魔する中西ビルも随分と味わいの深いビルだなと、ステッカーだらけのエレベーターなんかを見ながら思うわけです。地下1階にはライブハウスAtlantiQs、2階はクラブCircusで3階にはクラブ?バー?レゲエ好きであれば必ず知ってるKing’stone Loungeがあり、4階には韻踏合組合のHIDADDYのHIP HOPなアパレルショップ一二三屋がある。他にも沢山の店舗が入っています。もう今は閉店してしまった店も過去にはいろいろと入居していました。私的にはビルは取り壊しされてしまいましたけどアメリカ村ダウンタウンビルなんかが青春時代ですけどね。ということで中西ビルから出てくるHIDADDYのMVを見てください。以前にもコラムで掲載しましたが、良い子の曲なのでもう一度。

HIDADDY / Normal Thinking feat. HARDY, SILENT KILLA JOINT, CIMA & S-kaine

‘21年のMVですけど、実にアメリカ村ですね。グラフィティ・ライターのタグとステッカーだらけです。よく見ると今は閉店してしまった“いきなりステーキ”や“鳥貴族”があったりして1年前でも既に街の風景が変わっていますねぇ。ということで今回は撮影地がアメリカ村のMVを羅列して1月のコラムといたしましょう。HIDADDYつながりで韻踏合組合の一網打尽(REMIX)を是非。三角公園に山ほどいろんなラッパーや関係者が集合して撮影されていますね。アメリカ村感が相当強いです。

韻踏合組合 / 一網打尽(REMIX) feat. NORIKIYO, SHINGO★西成, 漢

こちらもアメリカ村感がだいぶと強いMVですが、夜のスリリングなアメリカ村といったところでしょうか。HARDYのパートで中西ビル一二三屋が再び登場します。それにしてもステッカーだらけですな、アメ村って。

YOUNG YUJIRO / Shinogi feat. HARDY

地元大阪高槻の風景もカットインされますが、アメリカ村の風景が中心のJAGGLAの「一途」という曲のMVです。リリックにも出てきますが、アメ村は切磋琢磨する場所でもあるのです。

JAGGLA / 一途

TikTokでバズってますが「最後の一本」もアメリカ村MVですね(会議室の撮影は中之島だと思いますが)。アメ村ストリートとエスタブエリアとの対比が面白いコミカルなMVです。実に頼もしい、ライブを締めくくるエンタメチューン!

ジャパニーズ マゲニーズ / 最後の一本 feat. J-REXXX

ところでTikTokの可愛らしいティーンのユーザー達はリリックを理解しているのかな?もしかしたらこんなところから時代が変わるのか??

そう、ティーンといえば、先日14歳のラッパーを紹介してもらいました。中学2年生かーと思いながら、ライブにもお誘いいただいたので拝見いたしましたが…ライブ見てびっくり!良い感じでした。自分の息子に置き換えたりすると、2年後にラップしだす感じですかね…想像できんな。

ということで最後はアメ村MVではありませんが、14歳のラッパー知葉瑠(チハル)君のMVをアップして締めくくります。プロデュースはSILENT KILLA JOINTでオケもカッコ良し。曰く「オッサンの長い自慢話は結構」だそうです…。気を付けます。猛省します。

知葉瑠 / I’m

今月も読んでいただきありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

江頭 善史