第64回 Mr Know-It-All: The Tarnished Wisdom of a Filth Elder John Waters(著)

Mr Know-It-All: The Tarnished Wisdom of a Filth Elder John Waters(著)
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前回に引き続き映画監督ジョン・ウォーターズの本を。彼にとって、最新で最後の本となるそうです。まだ翻訳されていないのになぜ読みたいと思ったかというと、70歳になったから、久々にLSDをしようという本だからです。

僕も何十年もドラッグをやってないので、興味があったのです。なぜドラッグをやらなくなったかというと、TVの再放送を観ているような気がしてきたからです。始めは5年振りにやったらどんな感じになるだろう、きっと上半身裸になって、クラブのスピーカーの上に登って「アシッーーーーード!」って叫んだりするんだろうな、恥ずかしいなと思っていたのですが、それが10年経ち、20年となって、今やったら死ぬんちゃうかという歳になりました。

ジョン・ウォーターズも死んだらどうしよう、それよりも一体誰とやる、導師(グル)は誰にすると悩みます。

みなさん、グルって知ってますか? ボブ・ディランの「ミスター・タンブリマン」のことです。“ヘイ、ミスター・タンブリマン、プレイ・ア・ソング・フォー・ミー”って、「なんか演奏してよっ」て、言ってるんじゃなく、「なんかレコードをかけてよ」って言っているんです。

LSDパーティーには絶対、グルみたいな奴が必要なんです。全員飛んじゃうと、窓から飛び降りようとかする奴を誰も止めれなくなるんで、確実に信頼出来るシラフの友達が絶対必要なのです。今でいうと、みんなで車で飲みに行った時、絶対酒を飲まない奴が一人いるというのと同じですね。「うわー、みんな楽しそうだな、俺もちょっとくらいいいかな」と思うようなバカは絶対ダメなんです。

始めてアシッド・パーティーをやった時、「ミスター・タンブリマン」って、アシッド・パーティーを描写してるんだって気づきました。

ジョン・ウォーターズも誰をグルにするか、悩むんですけど、俺たちももう年寄りだしということで、精神科医からパニックになった時用に薬をもらいます。

音楽も自分らで選んで、昔はアルバムだったけど、今回はCDで、本当はストリーミングでいいんでしょうけど、老眼鏡探している間にパニックになったら大変ですよね。

LSDの話は一部で、今回の本は遺書といいますか、人生を生きてきたジョン・ウォーターズが若い子にどうやって生きていくかを教えるような本です。で『MR KNOW – IT – ALL』というタイトルなのです。

彼の人生とはどんな感じだったかというと、映画を撮って、映画を撮れなくなって、本を作って、本が売れなくって、本を売るためにトークショーをやるということだったなと。これだとなんか売れない作家さんみたいですけど、ジョン・ウォーターズは事務所もありますし、アシスタントが二人もいて、ファースト・クラスで移動して、高級ホテルに泊まってます。彼は一人で移動するから、プロモーターもペイ出来るのです。そうやって、彼はコーチェラもボナルーも出演しているのです。フジロックに呼んでもらえないですかね。めっちゃくちゃ面白いと思うのですが、残念ながら彼のトークショー、ネットに上がってないのです。彼曰く「そんなのアップされたら、誰が僕のショー見に来る」と動画撮影禁止なのです。というわけで、彼のショーを見に行こうかと悩んでいます。一番近いのロスで見れるんですけど、でも彼のショーを観るまえに、変態王を生んだ彼の地元、そして今も彼が住むボルチモアに行くべきなんじゃないかと悩んでいます。ファースト・クラスに乗っていきますか!

絶対行きます!