シロート・クロート・グレーゾーン　Vol.34

新入学、新入社で新しい生活がスタートした方々も沢山いらっしゃると思います。なんだかサイズがハマっていない少し大きめの制服とか、まったく板に付いていないスーツ姿のヤング・サラリーマンなんかを見ますと、自然と「頑張れよ！」と声を掛けたくなるもんです。ま、掛けませんけどね。江頭です。

板に付いていない、サイズが合っていないスーツはどこの部分がイイ感じになると様になるのか？諸説あると思いますけど、私がとある先輩に教わったのはズバリ“袖丈”です。街中でスーツの人を観察していますと、ココが合ってなくてサイズのオカシイ人がすごく多いのです。腕を下した状態でシャツの袖がスーツの袖から1cmぐらい出ているのがベスト。くたびれたオッサンはだいたい袖が長くブカブカな人が多い。ま、どーでもイイ話ですが。

先日の4月15日、岸田総理襲撃事件がおきました。和歌山県知事選挙の選挙応援演説をするために和歌山入した総理に犯人は鉄パイプ爆弾を投げつけた。ニュース映像で見ましたが、ベタ付きで警護していた和歌山県警の警護官が防弾カバンで爆弾を懸命に叩いて排除して、総理は事なきを得ていました。なかなか良い反射神経の警護官です。実行犯目線で言いますと失敗で、犯人は完全に取り押さえられてガチガチにロックされて確保されておりました。不謹慎ですが、あんなショボそうな武器ではまず成功しないような気もするし、計画も甘いのでしょう。となると昨年の安倍晋三元首相の暗殺がいかに計画的に準備されていたのかがわかる気がしますね。

とにかく今回の件で、選挙期間に「要人を狙った攻撃が行われる可能性がある」これがデフォルトになったんじゃないかとドキドキしています。願わくば聴衆を巻き込むような大規模な爆発とか、無差別銃撃とか、そんなことが起こらないことを願いますが、今の警護体制とかがどんな感じでアップデートされていくのか知りませんけど、総理が来る演説には近づかないのが安全なのかもしれませんね。少なくとも私は今後そうするでしょう。

そして、もう一か月も前になりますが、3月28日に坂本龍一さんがお亡くなりになりました。またしても大御所さんの訃報でした。皆さんにそれぞれの坂本龍一さん像があり各界の様々な方が様々な角度で追悼文をお書きになっていましたが、私の場合は戦メリよりもラストエンペラーよりも、GEISHA GIRLSプロジェクトの一連の流れが大好きでした。いまだにGEISHA GIRLSのアルバム『THE GEISHA GIRLS SHOW』は愛聴盤。

そういえばGEISHA GIRLSのアルバムには作詞作曲アート・リンゼイの作品が入っていたり、ダウンタウン×BOREDOMS×坂本龍一の曲があったりと、いつ聴いても新しい発見のある怪作。お悔み申し上げます。

そして総理襲撃の5日後の4月20日には住之江にあるSTUDIO PARTITAにて行われた、ジャパニーズマゲニーズpresents SMOKE OUT 420に参加しました。とりあえず先端を走るHIP HOPアーティストが山盛り出演していまして、生でライブを見たことがなかったWatoson目当てで出向いたのですが、仕事が長引いてしまい会場に着いたら既にライブ終わっていました…残念。

ちなみにイベントタイトルにあります420(フォートゥエニー/フォーツーオー)というのは、ご存じの方も多いかと思いますけど、大麻を指す隠語です。ま、なぜ420なのか？については諸説ありますので、興味ある方はウィキペディアなどで、ご自身で調べてください。アメリカではNational Weed Dayであり、世界規模でお祝いされている日ですね。ということで、お目当てのライブは拝見できませんでしたが、CBDやCBNが含まれる大麻関連製品(合法)のブースが沢山出店していて、当日の会場の雰囲気もイケイケな感じで、ここは日本なのか？？と錯覚するほどの雰囲気でございました。

Watoson勢いありますね。ほんと流行り廃りが速すぎて、次々と新しい曲が投入されており、大変活気のあるシーンだなぁーと、すっかりHIP HOPウオッチャーと化しております。

今月も読んでいただきありがとうございました。

江頭 善史