シロート・クロート・グレーゾーン Vol.39

11月です。今年もあと2ヵ月となりました。来年が良い1年となるように、残りの2ヵ月はコツコツと来年の準備期間にあてたいと考えております。いらない不用品なんかも徹底的に処分してデトックスしまようかね。江頭です。

2023年は年始からお仕事させて頂いているとある場所で、ご老人と接する機会が非常に多くて、作業的には本人確認を伴うオペレーションがありましてですね、保険証とかパスポートとかマイナンバーカードなどで本人確認する場面が多かったのですけど、まぁ気になったのが、ご老人の免許証ですね。あきらかにヨボヨボで杖をついて足元おぼつかないご老人が現役バリバリの免許証を本人確認で提示されるのですけど「マジか…この人は運転したらアカンやろ…」なんて内心で思う事がありました。免許証を返納されて、運転経歴証明書を本人確認として提示される方も多かったので、ごく一部に運転免許証をキープし続けるヤバイ老人がいるという事なのでしょうけど、昨今のプリウスミサイルなんて揶揄される老人運転の人身事故なんかのニュースを見るに、やっぱ怖いですよね。

自分の子供達への交通安全の教えとしては「お爺さんとかお婆さんが運転している車にはあまり近づかないこと」このように教えています。実際の口語では「ヨボヨボのジジイとかババアが運転しとる車はアブナイから近寄ったらアカンでぇ」ですけどね。子には「ひどい…」と言われますが、そろそろ免許返納のシステムをもう少しキッチリと考えなければならないのではないでしょうか。

ところで、この原稿を書いている1週間ぐらい前に南部さん(SMASH WEST)にF1などのレーシングカーのエキゾーストノート(排気音)について熱く語ったところ、「そういう事をコラムに書かないと!」と言われまして、その時はあまり書く気はありませんでしたけど、少し過去の記憶を思い返してみるとエモーショナルな気分になったので書きます!ですので、モータースポーツ興味ない方は意味不明だと思いますが、ご容赦ください。

私事なんですけど、中学卒業後に進学した先が三重県鈴鹿市にある全寮制の某学校でして、当時はそれほどモータースポーツに興味があった訳ではないのですが、F1をはじめモータースポーツの国際レースが行われる鈴鹿サーキットの近くに学校が立地していることもあり、また鈴鹿サーキットでレースがある時なんかは観覧席でビールとかを販売する売店でアルバイトをしていたこともあり、入学してから急速にモータースポーツが好きになりまして、特にF1には相当熱をあげていた。

鈴鹿サーキットコース内の様々なコーナーにある売店でバイトしましたけど、配属が多かったのが第2コーナーとか逆バンクコーナーが多かったような気がする。バイトしながらありとあらゆるレースを見ていて、2輪のGPも4輪のF3000とかCIVICのレースとか、今はカテゴリーとして無くなっていると思いますけどグループCのレースなどを夢中で追いかけるようになった。特にグループCのロータリーエンジンのチャージMAZDAとかシルクカットJAGURとかザウバーMERCEDESなんかに、相当トキメキしていたな。やはり、それでも最高峰はF1でして、ちょうど90年代の初めの平成のバブル真っただ中、まさにドバブル状態の日本では社会現象級に盛り上がっておりましたよね。世界中を転戦していくF1をフジテレビが全戦TV中継していて、中でも日本グランプリとなるとエライ盛り上がりだったと記憶しています。

T-SQUARE / Truth

おそらく50歳ぐらい以上の人しかわからんかもしれませんけど、T-SQUAREのオープニング曲を聴いてワクワクしてTV中継をみたものです。ホントに日本全国的に盛り上がっていたわけです。それを生でライブで実際に鈴鹿サーキットで観覧できていたのは今になっても貴重な体験だと思っています。

前述しましたけど、偏った意見ですが私にとっては、とにかくF1然りモータースポーツとはエンジン音と排気音でして、コレが実に素晴らしいのです。各車から解き放たれる音は完全にミュージックなわけです(ちょっとキモイな…)。映像なんかではあまり伝わらないんですけどF1は超爆音です。それに比べると暴走族のどえらい改造バイクの直管マフラーであろうが走り屋の改造車の爆音であろうが、私は煩いと思ったことが一度もない。サーキットで目の前をトップスピードで走るフォーミュラーカーのまるで空気をバリバリバリと切り裂く爆音以上の爆音を体感すると、公道を走る改造バイクのソレなどは取るに足らない「大きな音だね」ぐらいのもんだ。(なんか今回のコラムはキモイな…)

1990年 F1日本(鈴鹿)GP アイルトン・セナ予選2日目https://youtu.be/rtRXLB4psIU?si=JHCAd4ng17i1o4cq

その当時の皆のアイドルでありヒーローであったアイルトン・セナが操るマクラーレンホンダMP4/5Bとアラン・プロストの操るフェラーリ641/2。この人たちには沢山のドラマとストーリーがあって、確執のできたライバル同士だ。とにかく人にF1を語る時に説明をするのは、私のF1時代はこの2人の時代だという事だ。シューマッハでもアロンソでもなくて、セナプロの時代。

仕事デスクに飾っているMP4/6のチビ模型。実に美しい。

80年代末に圧縮空気(ターボ)エンジンF1が終了し、自然吸気(NA)エンジンに切り替わった。HONDA V10、Ferrari V12、Lamborghini V12、FORD V8このあたりのエンジンが鎬を削る1989~1992年あたりが自分的な黄金時代で、1991年に投入されたHONDA V12エンジンを積んだマクラーレンホンダMP4/6が最高潮到達点。

1991年F1日本(鈴鹿)GP

1991年の鈴鹿GPはもちろん現地でリアルタイムでみていたけど、年間チャンピオンが決まっていたセナがチームメートのゲルハルト・ベルガーに最終ラップで1位を譲る。震えるほどカッコ良かったなぁ。マルボロ・カラーリングを纏ったマクラーレンホンダを操るアイルトン・セナに当時はまぁまぁ夢中だった気がする。カッコよかった。その後セナはウイリアムズ・ルノーに移籍して1994年5月1日サンマリノGPでのレース中に事故死。享年34歳。ブラジルの英雄は国葬され、その模様は日本のTVでも中継されていた。セナの棺をアラン・プロストやゲルハルト・ベルガーが担ぐ姿は今でも目に焼き付いている。これ以降F1を追いかけて見ることはなくなったっす。

ROBIN ZANDER / In This Country

このチープ・トリックのボーカル、ロビン・ザンダーの歌うイン・ディス・カントリーがTV中継のエンディング曲でした。わかる人にはわかると思うけど、この曲は今聴いてもジーンとしますなぁ。セナの“想い出編集”のこのYouTube動画も実に泣けますな。

と、まぁよくわからないコラムになりましたが、ご容赦くださいませ。このまま書き終わるとシマリがないので、最近のお気に入り曲をアップして終わりにいたします。

MAX / 420

MAX / BLAH BLAH BLAH

「こんなん誰でも出来るって~?やらんかったのお前らやんけ~」うーん。ごもっともでございます。MAXさんチェックしております。

今月も読んでいただきありがとうございました!

江頭 善史