カレー屋店主の辛い呟き Vol.74 「フジロックに呼んでくれんやろか…」

皆様こんにちは! 大阪・上本町のカレー屋兼飲み屋店主の「ふぁーにあ」と申します。

お久しぶりです。もう半年以上、このコラムを書くのをサボっていたのかなぁ。

BOSSの南部さんや、仲間達とやってる「westside314」のオープンでバタバタして、すぐにフジロック出店の準備でバタバタ。大忙しの夏が過ぎたら、ある企画の脚本のコンペ?に誘ってもらい、執筆のバイトも相次ぎバタバタ。本業のカレー屋は毎日カレーを作らないといけないし、その間に脳梗塞のリハビリもあってバタバタバタ。ひょんな事でyoutuberの真似事をしてみたり、動画の編集をしてみたり、もうバタバタバタバタ。バタバタするだけで、お金にもならん相変わらずのバタバタ貧乏な2024下半期。

まぁ楽しかったから良いんだけど….。んで、今後は毎月コラムを書けるように頑張ります。

さてさて。最近、今年のフジロックの出演者第一次発表がありましたね!皆さんの感想はどーなんだろ?

僕は、とてもとてもワクワクしてます。そんなビッグネームが来るわけじゃないんだけど、なんてか今回の発表は、ほぼ観てみたいアーティストばっかり。色んなジャンルを横断した幅広いブッキングやし、ミュージックラバーな人にとっては堪らんメンツ。いいなって思いました。

で、今回は、コラム連載をサボってた時に聴いていたアーティストさん達を皆様にご紹介しつつ、フジロックブッキング陣にも、今年じゃなくてもいいからと、勝手にプレゼンしたいと思ってまとめてみます。まだあまり知られてないアーティストばっかなので予算もハマるんじゃねーかなーとw

ここ見てるかどーかもわかんないけどな。個人的には縁があれば、久しぶりにツアーでも組みたいなって思うぐらい気に入ってるんやけどな。

■ドイツの5人組ドリームポップ/シューゲイズバンド

Attic Ocean – Lilies and Sea (Official Video)

最初に紹介したいのは、ドイツのシューゲイザー&ドリームポップのバンド「Attic Ocean」 (アティック・オーシャン)。去年の秋に偶然、僕の優秀なYOUTUBE先生が突然進めてきて、キャッチできたこのバンド。全く知識がないんやけど、調べてみるとドイツ・デュッセルドルフのバンドらしい。んで、紹介した「Lilies and Sea」のMVは東京で撮影されてて、過去のビデオも日本で撮影されてたり、日本語字幕とかもあって謎。ギターの轟音ぶりと、メロディラインは、90-2000年代のシューゲイザーやインディーロックの強い影響を受けてるように感じるし、個人的には大好物。好きな人多いんじゃないかなぁ。

さらに調べると、この曲が入ってる最新アルバム『Retriever』はSlowdive のサイモン・スコットがマスタリングを担当してて、なるほどと思った次第。もう直系なんだわSlowdiveの。有名なバンドなのか、日本にすでに繋がりがあるのかわかんないけど、過去音源含めて昨年からヘビローしてるんス。

最近あんまりロック系の新譜を扱ってる、レコード屋とかに顔を出してないのでわかんないけど、界隈では話題になってそう。FLAKEのDAWAくんとかだったら知ってるんだろーなぁ

フジロックのレッドマーキーあたりで、轟音のステージを体感したいんだよ。俺はさ。

Attic Ocean – Sleepless (Official Video)

■ヒップホップ、ジャズ、ソウルをクロスオーバーするカメルーン系フランス人ラッパー

Yamê – Bécane (Official Video)

次に紹介したいのは、先ほど紹介した「Attic Ocean」より有名なアーティストで、知ってる人も多いのかもしれないけど。カメルーン系フランス人アーティストの「Yamê」(ヤメィ)。

去年の秋に、ドイツのYoutubeチャンネル「A COLORS SHOW」のパフォーマンスを見て、衝撃を受けたんス。んで、すぐにアルバム「ELOWI」が出てお気に入りに。

ヒップホップ、ジャズ、ソウルあたりをクロスオーバーしてる音楽性とか言うと、なんか陳腐やし、よくいるアーティストさんって感じるかもしれんけど。フランス語のラップと歌の、なんともいえない耳ごこち。アフリカ・カメルーンで育った本人のルーツが影響してんかわかんないけど、呪術的な神秘性とゆーか、スピリチュアルさとゆーか。そこから来るカリスマ性が唯一無二でヤバイんやわ。

個人的には、音楽性はちょっと違うけど、ピアノを弾きながらパフォーマンスをする姿が、あの「ディアンジェロ」と同じ、スターのオーラをすでに纏ってる気がするんよ。

フジロックに呼ぶなら、レッドマーキーの閉鎖された空間の夜の時間帯もいいけど、大自然の中のヘヴンの夜の時間帯で聴いてみたいなぁと思うんス。

Yamê – Call of Valhalla (Clip Officiel)

■2024年、ブラジル音楽界で話題になったR&Bトリオ

Garota – Os Garotin (Clipe Oficial)

次に紹介したいのは、ブラジルのR&Bトリオの「Os Garotin」(オス・ガロチン)。Spotifyでカエターノ・ヴェローゾをゲストに迎えた曲で彼らのことを知って、んで去年5月に出たアルバム「Os Garotin de Sao Goncalo」を手に入れて、秋口から一番よく聴いたアーティストかもしんない。

オス・ガロチンは、アンシエッタ、クペルチーノ、レオ・ギマの3人のシンガー・ラッパーのユニットで、このファーストアルバムは結局Grammy Latino(ラテンのグラミー賞)で「Melhor interpretacao urbana em lingua portuguesa(ポルトガル語の最優秀アーバン音楽)」を受賞した大ヒットアルバムになったんよ。

3名のキャラとも相まって、コーラスワークとか、90年代のR&B味もあって、ジャンル分けするとネオソウルなんやけど、なんか懐かしさも感じる。サンバソウル、ファンク、ヒップホップまで、ブラジリダーヂを発揮しつつ、多彩な音楽と巧みなアレンジで展開されてて、みんな好きなヤツになってるんだよな。

アナログで持ってたいので探してみてるけど、そもそもあるんかしらw

フジロックに呼ぶなら、太陽のした野外の小さめなステージで観てみたいかな。ヘブンとかさ。

Os Garotin – Queda Livre (Live Session)

他にも、また最近でた2ndアルバムもアナログで買ってしまった、米シカゴ発の3人組ガールズバンド「ホースガール」は9.17 (WED) LIQUIDROOM、09.18 (THU) BANANA HALLで来日が決まったけど、フジロックの舞台でファンのサポートを受けながら、毎年ステージキャパを上げていく姿をみたいし、フジロックが、まだ見ぬアーティストとの素晴らしい出会いの場であってほしいなと思うわけですわ。

さてさて、今回は最近気に入ってるアーティストを紹介しつつ、フジロックに呼んでみようと妄想をしてみました。それにしても、今回紹介したアーティスト3組とも非英語圏なわけで、ネット、サブスク、SNSの発展によって、世界的な音楽の広がりと、それをキャッチする楽しさを書いてみて改めて感じたな。

年齢を重ねても、好奇心を持ってディグすることは忘れんよーにしなあかんなぁ。

それでは今回はこの辺りで。

ホイミカレーとアイカナバル / 店主ふぁにあ
〒543-0031 大阪府大阪市天王寺区石ケ辻町3−13
ホイミカレー:毎週火木金12:00-売り切れ次第終了 アイカナバル:月—土18:00-23:00