第90回 クール・クールLSD交感テスト ペーパーバック – 1996/12/1 トム・ウルフ (著), 飯田 隆昭 (翻訳)
- 2025.06.05
- KYOTO
Netflixなどの動画配信サイト、全然面白くなくなりましたね。
Netflixの株価は、2022年のFRBの利上げで大暴落して200ドルまで落ちたのですが、現在1200ドルと6倍です。この3年間でネトフリが6倍も面白くなっていると思わないのですが、自分と世間の感覚が違うのでしょうか。
悲しいです。
1200ドルを天井として、次に中々いけなさそうです。PER 59倍、PBR 20倍です。PERってその株価が割安か割高かを見る指標で59倍ってとっても高いというか、アメリカのPERの平均は23倍だそうです。2倍と高いです。日本だとPERの平均は14倍なので、アメリカって国は凄いな、いや日本もそんなに悪くないよ、日本もPERの平均本当は23倍あってもおかしくないよね、だから日経平均は4万円超えてもいいと思うんだけどね、と思ったりしてるんですけど、日本はあの大暴落以来4万円の壁を越えるのもう無理って感じですけどね。どうなんでしょう。
なんの話をしているのでしょう。エンターティメント評論家として、Netflixの株価くらい当てないとなったと思ったので、これを書き出したのです。
さ、1年後Netflixの株は600ドルになっているのか、それとも1800ドルになっているのか、どっちでしょう!
と書いていたら、5月28日1200ドル超えて、29日は他の米国株は下がったのに、1200ドルを下支えにじわじわ上がっていきそうです。Netflixって、携帯電話代なんかと同じでインフレや関税なんか気にしない内需株、個人消費株になっていくんですかね。景気悪いと毎月の支払い1500円きつそうですけど、やめないんですかね。僕なんか面白いのないので、やめたいんですけど、うちの奥様がNetflixで韓国ドラマ見まくっているのでやめれないのです。
僕が今見ているのはアップルTVです。
Netflixよりも作品を誠実に作っているなと感じます。さすが高級携帯、高級パソコンを作っているアップルだなと思うようになりました。アップルTVで今大好きなのがセス・ローゲンの『ザ・スタジオ』です。名前から分かるようにロジャー・アルトマンの『ザ・プレイヤー』のように映画制作人(スタジオ)の傲慢さをコメディにした作品って分かりますよね。古くはメル・ブルックスの『プロデューサーズ』など僕はこういうのが大好きなのです。近年では映画ですけど、ライアン・ゴスリングの『フォールガイ』がまさにこのスタイルで笑えました。
こういう作品って、スタジオの舞台裏が見えて、映画ってこうやって作るのかと分かって大好きなのです。こういうのって、普通、監督や役者などが、制作側(スタジオ)を金亡者のように描くのですが、『ザ・スタジオ』は、スタジオの人間たちが鈍臭いなりにすごく映画を愛しているという設定にしていて、笑いながらも、愛がある感じになっていて、とってもいいのです。登場人物たちがメタファーとして使う作品で、見逃しているのがあると、すぐ配信で見たりしています。
こういう作品が近年また流行りだしたのって、やっぱりタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』からだと思うのです。この映画の裏テーマというのが、文化人が政治というか、一般大衆に負けたというか、なぜトランプみたいな人間を支持する人間たち、反リベラルな人たちが半数以上増えてしまったのか、なぜアメリカがダメになったか、がテーマだと思うのです。なぜリベラルが負けるようになったか、その分岐点はチャールス・マンソン事件だったのじゃないかと描いていることだと僕は思うのです。日本もそうなんですが、内ゲバ、テロ化することによって、社会を変えるいい運動が挫折していった分岐点があると思うのです。
それは一体何だったのだろうということで、トム・ウルフの『クール・クールLSD好感テスト』を読み直しています。映画『カッコーの巣の上での』原作者であり、ヒッピーたちが憧れたマジック・バスの産みの親のケン・キージーとそ陽気でゆかいな仲間(メリー・プランクスターズ)がどうして、ジャック・ニコルソン演じる『カッコーの巣の上での』主人公がロボトミーされてしまったように、時代から消えてしまったのかの、僕らも結局マクマーフィーのようにロボトミーされているのじゃないのか、マクマーフィーと同じように、それは自分のせいなのじゃないのかということだと思うのです。まだ半分しか読んでないので、トム・ウルフ言う所のビューティフル・ピープルがどう袋小路にハマっていったのかをどう書いているのかが楽しみです。
例によって日本語版は絶版で9800円もするので、もったいないなと思って英語版で読んでいるので時間がかかるのです。
トム・ウルフのもう一つの名作『ザ・ライト・スタッフ』もそうです。アメリカのスター、救世主と思われていた宇宙飛行士が、実はただの人間モルモット、ライト・スタッフ(都合のいい奴)だったという物語の背景を暴いたのです。この作品から作られた映画『ライトスタッフ』を観ても、その物語の意味を理解している人、日本にいるんですかね。みなさん、理解していました?。宇宙飛行士になる感動物語と思ってたんじゃないですか?
『クール・クールLSD交換テスト』もまさにそうだと思うのです。僕らはどうして失敗したのだろうの物語のはずだと思うのです。
クール・クールLSD交感テスト ペーパーバック – 1996/12/1 トム・ウルフ (著), 飯田 隆昭 (翻訳)