VOICE OF EDITOR Vol.20
- 2026.01.22
- OSAKA
フジ鉄
明けましておめでとうございます。
時が経つのは早いもので、もうフジロックから半年が過ぎようとしている。記憶はすでに彼方遠くへと消えてしまいそうだ。
フジロックが終わるといつも「あぁ、今年もすぐに終わるな。」と思う。しかし、そのすぐに過ぎるはずの「半年」の中身が濃すぎてなんだか秋から年末にかけて少し疲れていた。ドナルド・トランプは高飛車な高関税をちらつかせる交渉術で日本はもとより西側諸国や中国とやり合う。ウクライナやガザへの和平交渉に乗り出したが今だに収束しない。僕とは直接関係はない話だが荒れた世界情勢の中ジェイク・シマブクロの中国への演奏許可を得る資料を集めたりワーキング・ビザを調整したりと忙しい日々を繰り返していた。ジェイク・シマブクロとの韓国、中国を含む3週間に渡るツアー中の10月21日に石破茂から高市早苗政権へと代わり、ツアー終了後の11月7日に彼女の「台湾有事」発言があった。中国ツアー中だったらと思うとゾッとする。北京、南京、上海、広州の4ヶ所でのライブだったが、演奏許可の出るのが一番遅かった南京では何があってもおかしくない。直接関係のない世界情勢は時に隣り合わせることがあるのだ。
などと考えていると以前からトランプがSNSで呟いていたグリーンランドを領有したいといっていたことが現実味を増している。もうやりたい放題だ。
半年前の「フジ鉄」の話に戻ろう。
7月23日、大阪駅へ午前7時50分に到着。8時10分発特急サンダーバード7号に乗り込み敦賀を目指す。北陸新幹線の金沢から敦賀まで延伸されたのに伴い、特急サンダーバードは2024年3月15日をもって敦賀が終着駅になった。「時代の波」とはいえ少し寂しいきがする。北陸本線の特急「雷鳥」が「サンダーバード」に改名されたのは奇しくもフジロックが始まった1997年なのでうっすら縁を感じる。改名と言っても英語に言い換えただけというのもちょっとアレだが、「サンダーバード」という海外のSFスーパー人形ドラマもあったので「雷鳥」のままでもよかったし、立山にいる特別天然記念物の「雷鳥」とイメージがダブって良かった気がする。
敦賀着9時37分。新幹線への乗り換え方法の案内がやたらと出て来るので難しいのかなと思っていたが案内看板に沿っていけばすんなりと新幹線ホームへと出ることができた。9時58分発の「はくたか560号」に乗り込み糸魚川へと向かう。車窓からの景色を楽しみにしていたがトンネルや防音壁が多くて糸魚川には11時47分に到着する。新幹線になるとたちまちビジネス・モードになってパソコン立ち上げてメールチェックしないといけないような気持ちになるのは悲しい性だね。金沢の温泉街にいくのならやはり雷鳥に揺られてのんびり行きたいとは思いませんか?糸魚川といえば「おうみ祭」での花火大会が有名。毎年フジロックがある週末に開催される。今年は7/26(土)に無事開催されたようだ。


糸魚川から12:12発、えちごトキメキ鉄道の各駅停車「日本海ひすいライン」に乗り込む。今回外したのは終点の直江津でランチをとる予定にしたことかもしれない。色んな変わった駅があることを事前にもっと勉強しておくべきたっだのだ。糸魚川の次の駅「えちご押上ひすい海岸」で途中下車して弁当でも買って日本海を眺めながらランチにすればよかったし、私鉄の中では最も長いトンネルの中にある駅「筒石」で降りてホームから出口まで290段あるという階段を上がって地上に出てもよかったと直江津についてから思いついたのだ。他にも魅力的な駅がいっぱいあるのでただ乗っているだけでは勿体無い。次回はもっと時間をかけて直江津に向かおうと思う。
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/guide/hisui-line/

直江津ではめちゃくちゃ暑い中直江津港のフェリー乗り場まで歩いた。日本海に注ぐ関川河口に近い荒川橋を渡る時に海からの温かい風でさえ心地いい。直江津港に程近いところに「ふじたや食堂」という鮮魚料理が得意そうな食堂にフェリー乗り場を見た帰りに寄ろうと思った。そうか、佐渡ヶ島へはここからフェリーで行くんだと初めて知った。レンタカーで佐渡ヶ島観光も素敵そうだ。温泉旅館、金山、尖閣湾、たらい船、、、、面白そうなキイワードが並ぶ。

https://niigata-kankou.or.jp/course/30932
帰りに寄ろうと思っていた「ふじたや食堂」は表に出していたノボリを片付け始めていた。それでも玄関のドアを開けて閉店かどうか確かめてみたが迷惑そうな顔で閉店を告げられてがっかり。水族館の案内が気になったがもう暑くて歩き回る意欲が萎えていたのでとにかく駅を目指した。駅に近付いて来た道沿いにあり、昼間に営業している数少ない地魚料理を売り文句にしている「瀬里奈」という食堂に暑さから逃げるように駆け込んだ。小上がりの席に座り、まずは女将さんが今日はよく出る言う生ビール大と海鮮定食を注文。生き返った。
水族館は正式名「上越市立水族博物館(うみがたり)」といいマゼランペンギンやバンドウイルカ、ゴマフアザラシといった癒し系を中心に色んなイベントを開催していて楽しそうだ。
https://www.umigatari.jp/joetsu/
とにかく直江津は途中下車では足りず、3日間くらい滞在したい街だった。なんならフェリーで佐渡島に渡り温泉にでも一泊したいところだった。
直江津駅にはまだまだ陽が高い3時半くらいに戻った。16:07発のほくほく線に乗りやっとこさで越後湯沢へと向かう。ほくほく線はトンネルが多い。250mから10kmまで11本、全行程の7割がトンネルだ。。中島トンネル、第1、第2飯室トンネル、有島トンネル、深沢・霧ヶ岳トンネル、鍋立山トンネル、松代トンネル、第1、第2田沢トンネル、犬伏トンネル、薬師峠トンネル、十日町トンネル、赤倉トンネルと続き魚沼に出る。

外の景色が見えるのは残りの3割だから鉄旅としては寂しいが、逆にそのトンネルを活かした企画が行われている。「ゆめぞら」という日曜日に走る列車の車内の天井がスクリーンになり「花火」「天空」「海中」「星座」「宇宙」をテーマに5つの映像が上映される。
https://www.hokuhoku.co.jp/yumezora.html
フジロック会場を日曜日に出発して帰路につかれる方にはお薦めだ。越後湯沢から直江津まで約1時間半の行程は遠回りになるがトライしてみるのもいいのではないだろうか?直江津から上越妙高まで特急しらゆきを利用すると13分、上越妙高から新幹線で東京までは2時間だ。
越後湯沢へは17:30に着く。家を出てから10時間になる。