第99回 ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史 (その他), 関 美和 (翻訳)

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか ピーター・ティール (著), ブレイク・マスターズ (著), 瀧本 哲史 (その他), 関 美和 (翻訳)
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前回紹介させてもらった『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』でアメリカが世界の覇権を握るであろうと予想した僕でしたが、完全に外しました。

“近いうちに湾岸戦争のようにソ連製の兵器をアメリカのミサイルがどんどん撃ち落とされるのを見て、アメリカが世界の覇権を握った瞬間を見た”と書きました。それと同じことがイラン戦争で起きました。アメリカの兵器なのか、AIなのか、イスラエルのモサド(スパイですね)が優秀なのか分かんないですけど、これから戦争するかもと協議している大国のリーダーを一瞬にして撃ち殺したのです。

その時、僕が思ったのは北朝鮮、ロシア、中国のリーダーがパニくって核ミサイルを撃つんじゃないか、「うわっフォール・アウトや!」です。コンピューター・ゲーム、ドラマのタイトルでもある『フォール・アウト』とは巨大なキノコ雲が見えた時にみんなが感じることです。キノコ雲を見て、自分が死んでいないと思っても、30分後には死の灰が降り注いできます。それが起こるんちゃうと思ったのです。だけど、北朝鮮、ロシア、中国はびっくりするくらい静かでした。どう考えてもこの3国の核保有国のリーダーたちには「お前たちは攻撃しません」「代わりにウクライナあげる」「北朝鮮にカジノ作るよ」「台湾侵攻の時何もしませんよ」というようなある種の密約があったとしか思えませんでした。

で、そんなことにもならず、アメリカはベトナム戦争、イラク戦争の泥沼に入って行きそうです。完全にゲーム・アウトです。スターフグレーションにはならないでしょうけど、インフレが加速しそうです。金利を上げてかないとインフレを抑えられなさそうです。金利を上げると金を借りてAI競争をやっているバランスが崩れそうです。でついにみなさまお待ちかねAIバブル崩壊です。リーマン・ショックの時は株の低迷は5年続きました。これが起こるのでしょう。

と予想しています。

またハズレると思いますが。

で、今回僕が気になったのはイラン戦争後すぐに、今回のリーダー瞬殺事件を可能にしたとされるビッグ・データ解析会社パランティアの代表、超リヴァタリアンのピーター・ティールが瞬殺で日本に売り込みに来たことです。何を売り込みに来たんですかね。

次の大統領と言われるヴァンス副大統領を副大統領にした男ピーター・ティール。自分のことをゲイとバラしたゴシップ・サイト、ゴーカーをハルク・ホーガンを使って潰した男。ハルク・ホーガンに「編集部を襲撃しろ」と言ったんじゃないですよ。同じようにゴーカーに醜聞を暴露されたハルク・ホーガンの裁判費用を出してあげて、百億とかの示談金をせしめて破滅においやったのです。

そして、ペイパルを作った男。ペイパルをパクっただけのネット銀行(もちろんその名前はX銀行だったかな?)をやっていたイーロン・マスクを競争するのは無駄だと、合併した男、あんな気の狂った男と一緒に仕事をしようとする変わった男です。でも現在世界1の金持ち、しかも2位との差を3倍以上つけての130兆円男イーロン・マスクを誕生させたのです。

ピーター・ティールの商売のやり方って、大きなマーケットの中の特殊な部分で一番になって、それを普遍的に発展させろなんです。ネットの人って全てをぶっ壊せという感じがするでしょ、ピーター・ティールは違うのです。ペイパルもイーベイというオークション・サイトでネット決済が上手くいってないな、ここに特化しようとするわけです。決して三菱銀行潰してやれじゃないんです。で最終的にはイーベイにペイパルを売るわけです。ここで彼は億万長者になります。

だからイーロン・マスクの商売の仕方もピーター・ティールそのままなのです。自動車という大きなマーケット、既存会社が強すぎて参入出来ない、でも政府からたくさんの助成金が出る電気自動車で参入して、他の電気自動車の会社がやっていない富裕層向けのスーパー電気自動車を作って、そこからトヨタも抜く時価総額最高の自動車会社を作ったんです。アマゾンのジェフ・ベゾスのやり方と一緒と言えば一緒ネット・ショッピングでNo1になるために、まず交換が簡単な本で、それでネット・マーケットの信用とシェアを奪い、その後同じような商品であるCD、そして全ての商品につなげていったのです。

こっちがオリジネイターです。ベゾスにこの商売のやり方を教えたのって、彼の元上司だったリクルートの江副さんなんですよね、ここでネトウヨみたいに「日本凄い」と言っていいですか。でこのやり方をフェイス・ブック現メータのマーク・ザッカバーグにフェイスブックの一番最初の出資者であるピーター・ティールが教えたんです。就職という小さいけど、誰もが通過する大きなマーケットで商売を始めたリクルートの発展とフェイス・ブック似てるでしょ。だってフェイスブックなんてあれですよ。友達の卒業アルバム見て、「可愛い子紹介しろよ」というヤンキーが全員やっていたあれをネットの世界でやっただけですよ。まっそれを一流大学から始めたんですけどね。江副さんも一緒ですよね。江副さんがやっていたことって他の大学でもあったことなんですけど、東大だったから、他の大学を押し退けて一番になれたんですよね。企業も東大だからと甘く接したんですよね。

で、江副さんが一番金を儲けたのって、企業マガジンだから誰よりも先に分かる企業の業績、その会社が今年新入社員何人取るかで、その企業の経営状況を知ってそれで、株を空売りしてたんですよね。それが一番の楽しみだったという。今だと完全にアウトですよね。江副さんとこで働いていて先日亡くなったミュージック・マインの天野さんも株大好きだったみたいで、そこで儲けた金をミュージック・マインに投資していい音楽を世に出すことをやられていたんですよね。

そういえばスマッシュからリクルートに行った方もいられたな。英語がペラペラでスマートでかっこいい人だったな、今何されているんですかね。リクルート社員だからなんか事業起こしているかもしれませんね。

すいません、戦争からこんなただの金儲けのための話になって。

でも、なんでピーター・ティール、日本に来たんだろと思って、今まで読んでなかった彼の著作読みました。著作といっても大学の講義をまとめたものですけどね。

パランティアのテクノロジーを開発しているのって、元々は左だったのに、今はめっちゃトランプ寄りになっているアレキサンダー・カープです。思想が極端に変わる人って危険というか、怖いですよね。彼も著作を出してまして、近々日本発売です。次回こちらを紹介してみたいと思います。タイトルは「テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来」です。すごいタイトルでしょ。この人は数学者でペイパルの不正利用者を見つけるために雇われた人なんですよね。それが今は大国のリーダーを暗殺出来るまでになっているって凄いことですよね。そうそうパランティアって不法移民を見つけるICEにもめちゃくちゃ協力しているんですよね。

インフレを回避するためには移民を解放しないといけないんですけど、パランティア、入国でこの移民はいい移民か悪い移民かなんかの選別するのに使われるようになるんすかね。本当に危険な会社です。

今日はこの辺で、来月はまた世の中変わっているかもしれませんね。