シロート・クロート・グレーゾーン Vol.12

江頭です。12回目のシロート・クロート・グレーゾーンを書きます。今回でちょうど1年となりました。ここに文章を書かせていただいてから、最低でも1年間は続けようと勝手に決めていたので、私は感激しております!皆様いかがお過ごしでしょうか?

このWEBサイトのコラムに連載されている、旧知の間柄でありました上本町のカレー屋のマスター“ふぁにあ”さんのお店で口走ってしまった「俺も書けますよ」の一言。今から思うとまぁまぁ重い一言だったな。後日セッティングしてもらったスマッシュウエスト南部さんとの面談。南部さんとお会いするのも随分と久しぶりでしたが、そのまま「よろしく」とおっしゃっていただけたので、書かせていただくことになったのですが、あの日から1年が経ったということでして…1年って長いっス。という気分です。

さてと、大阪の緊急事態宣言はやっと6月20日で解除。21日から、まん延防止等重点措置に切り替わりまして、イベントなどは動員の上限付きで再開。飲食店などでのお酒の提供も解禁されました。

ただし、お酒の解禁といっても「19時までしか飲んだらアカン」ということみたいですし、他にもいろいろ条件があるみたいで大阪の場合だと「2人以上いっしょに飲んだらアカン」もありますね。でも慈悲の心で「同居家族やったら人数増えてもエエでぇ」らしいです。なんやねんそれ。

感染対策がちゃんとできていて、お酒が飲める店には大阪府が発行するゴールドステッカーを入り口に貼るっていうのもあるみたいですね。お店を経営してる方はこれで少しは客足も戻ってくるし、ありがたいことかも知れませんけど、でもなんか…お酒を飲むのが少し恥ずかしくなってきたな。俺たちはここまでして酒を飲みたいんやなぁと思うわけです。

「先輩!この店ゴールドのシール貼ってますわぁ!この居酒屋にしましょ!」って感じで店を選ぶんですかね?なんか恥ずかしいな。もうお酒飲むのやめよかな。ということで冗談はさておいて、やっと食事をしながらお酒が飲めるので、休業していたあの焼き鳥屋と、あの寿司屋と、あの焼き肉屋に行こうと思います。

そんなこんなで、先般より自身の会社を立ち上げまして経済活動をしております。が、しかしこれが一筋縄ではいかない。お金が自分のところにやってくるまでの長い道のりに眩暈がしております。仕事を仕込むというのは全く時間のかかる事なのですね。大変です。そんな折、奥さんの実家に立ち寄る場面があり、お義父さんとお義母さんに新しく会社を作ったことなどを、ピカピカの名刺を渡しながら挨拶なんぞをしておりましたが、実家の奥さんの部屋の本棚で大量の『H』を発見。ロッキング・オン社から不定期でリリースされる雑把に言えば若者向けカルチャー誌ですね。

1995年から1996年のもので、およそ25年ぐらい前の年代物。保存状態もよくて、パラパラみたところ、興味深い内容だらけだったので、自宅に持ち帰り、全て読破してしまいました。当時も本屋で立ち読みしたり、喫茶店(その当時はカフェなんて言わない)とかで読んだ記憶もありますが、あらためてまじまじと読むといろいろ発見があって楽しいし、インタビューなどの当時の“言い回し”が妙に懐かしい感じがしたり、その当時流行っている言葉の感じとか、ページのレイアウトやフォントなんかもモロに当時の感じなので生々しい90年代感を味わえました。楽しい読書でした。

詳しい内容は割愛しますけど、およその感じで言いますと、スチャダラパー、浅野忠信、UA、CHARA、カヒミ・カリィ、コーネリアス、吉川ひなの、藤原ヒロシ、クエンティン・タランティーノ、ビースティーボーイズ、ヒロミックス、ピチカートファイブ、鈴木蘭々などなどのトピックスが満載で、ひたすらに若者を鼓舞してきます。上記の皆さん現在はそれ相応にお歳をとられていますけど、全員が激烈にヤングです。すばらしい。

私的には本文の内容もさることながら興味深い広告を沢山発見しました。CDの広告がめちゃくちゃ出稿されており、表2、表3、表4にガンガン入っています。時代ですね。

この一連のSONY MUSICのテクノ押しの広告。これは懐かしい。95年あたりに凄い勢いでテクノのタイトルがリリースされていて、その当時、私も何枚も“テクノのCD”を購入しました。その中でもこのMIX UPシリーズは随分と聴き込んだな。カバンにポータブルのCDプレイヤーを入れていて常時20枚ぐらいのCDを専用のフォルダーに入れて持ち歩いてた。今じゃ全部YouTubeにアップされてますけどね…

TAKKYU ISHINO / MIX UP Vol.1

JEFF MILLS / MIX UP Vol.2

KEN ISHII / MIX UP Vol.3

全部、聴きまくってたけど、やはり田中フミヤさんのVol.4が最高なわけです私的には。今は無き難波ROCKETSでのライブレコーディングですね。収録の最後あたりJEFF MILLSをかけるくだりからのお客さん歓声とか懐かしい感じ。私は当時、京都に住んでいたので大阪のクラブに頻繁に行くことはありませんでしたけど、祇園にあったclub mushroom(リスペクト!豆塚さん)で田中フミヤさんを何回か体験した。たぶん『I Am Not A DJ』のCDリリース記念かなんかの時とかRICHIE HAWTIN来日のときも田中フミヤさんもプレイしてたのかな?記憶がすごく曖昧ですけど。なんせ“とれまレコードのミニマル番長”なのですよ。当時テクノが好きな遊び友達がいて、そいつのマニアックな解説付きでクラブに行ってたな…青春じゃないか。

FUMIYA TANAKA / MIX UP Vol.4

たしかVol.5のDERRICK MAYでこのシリーズは終わりだと思います。この小松崎茂先生のCDジャケットといい、MIX CDのフォーマットとか、LIVEレコーディングCDとか、すごく大好きなシリーズでした。ちなみにこのCD達は今は行方不明です。中古CD屋に売った覚えもないし、自分の実家にもなかったし、誰かに“借パク”されとるんとちゃうか!?思い出した人がいたら返してください!

ちなみに、奥さんの実家からは95~96年あたりの『Quick Japan』も大量に発見されたのですが、話が長くなりそうなのでこのへんにしておきます…

今月も読んでいただきありがとうございました。

江頭 善史