VINYL日和見日記〜其の16

新年明けましておめでとうございます。とはいえ例のごとく年末にこの原稿を書いているわけなので、2021年の事をあれこれ思い出している次第です。去年の11月ごろはレジェンダリーなアーテイストのみなさんと遭遇うする事が多くて、仕事で水前寺清子さんや、にしきのあきらさんとご一緒したり、Charさんを金沢駅で偶然見かけたり、松本隆さんの作詞活動50周年記念プロジェクト「風街オデッセイ」観客として見に行ったりと中々刺激の多い日々でした。

「風街オデッセイ」はSMASH WESTの裏手にあるお好みたまちゃんvivaのオーナー玉井くんから誘われて、第一夜を見に武道館まで行ってきたのですが、これまでの「風街レジェンド」や「風街ガーデンであそびませう」など、節目で行なっていたLIVEを「何とか行けないものかな〜」と、思っておりましたがようやく念願が叶いました。というわけでテンションも高めに、武道館つくなり物販の列へ。

パンフレット、はっぴいえんど時代の松本隆さんがプリントされた「風街Tシャツドラムver」、作詞家として活動する中で、これまでの創作について語りおろした本「松本隆言葉の教室」を購入。物販ブースは他の出演者の物販も並列していたのですが、一番端の方に「鈴木茂」コーナーがあり、ブース前に吊られているTシャツを横目に、ふとブースの中を見ると、Tシャツに一生懸命サインをされている男性が…。「え、本人やん!」びっくりして、おもわず声に出してしまいましたが、開演前30分前に鈴木茂さん本人が、購入した方にサインをしているところでした。これはチャンスということで、Tシャツを購入しキッチリサインも貰いました。

で、LIVE本編はといいますと、ギリギリまでファンサービスをされていた、鈴木茂さんの「砂の女」からスタートし、作詞活動50年を彩る歌をアーティストご本人や、縁のあるアーティストが登場するという構成。その殆どが耳馴染みのある歌ばかりで、あっと言う間の2時間半でした。印象的だった曲といえば大橋純子さん登場の「シンプル・ラブ」「ペーパームーン」、B’zの「セクシャルバイオレットNo.1」ですね〜。B’z初体験だったのですが、稲葉さんのしなかやかな身のこなしと歌いっぷりはホントにカッコよすぎでした。そんなわけで今回はレコード棚の松本隆作品をピックアップさせていただきました。作品の中で一番古い記憶は「木綿のハンカチーフ」かな〜?

<砂の女/ 鈴木茂>

今回の「風街オデッセイ」第一夜の1曲目でも演奏された「砂の女」です。冬の海での男女間のやり取りを歌った曲で、「雪」「海」「女」という演歌のド定番なモチーフですが、鈴木さんの上品な声質と軽快な曲調でそんな重い感じ聞こえませんね。イントロのギターも超かっこいいです。

<ペイパー・ムーン / 大橋純子>

1976年リリースのシングル、疾走感のあるDISCO歌謡「ペイパー・ムーン」。イントロのギターカッティングで持っていかれます!こちらも「風街オデッセイ」でご本人登場で歌唱されたてましたが、声が出すぎててびっくりしました!大橋純子さんは「シンプル・ラブ」との2曲を歌唱されていましたが、どちらもDJのDISCOセットに入るフェイバリット曲なので、生で見れて大満足です。

<BACHELOR GIRL / 稲垣潤一>

予定があって見れなかった「風街オデッセイ」第二夜で稲垣潤一さんご本人登場で歌唱された「BACHELOR GIRL」。「雨はこわれたピアノさ 歩道の鍵盤(キー)を叩くよ」こんなロマンティックな言い回しどうやったら思いつくんでしょうね?松本隆ワールドの領域展開。歌詞とメロディーがホントにしっくりくるな〜。

<BACHELOR GIRL / 稲垣潤一>
<水中メガネ / Chappie>

グラフィックデザインチーム「groovisions」が制作した人形デザインシステム「chappie」。1990年代の京都で遊んでいた自分は彼らのグラフィックやデザインに多大なる刺激を受けました。で、こちらは1999年にchappieがリリースした「水中メガネ」の限定アナログ。作曲はスピッツの草野正宗。松本隆さん作詞家活動45周年の際にリリースされたトリビュートアルバム「風街であひませう」では草野さんのセルフカバーバージョンが収録されております。浮遊するようにゆったりとした夏の匂いを感じる一曲。無理してカラオケ歌いますw

ノンスモーキー山口のMIXCLOUD↓