シロート・クロート・グレーゾーン Vol.21

我が家の傍らに石川という河川がありまして、その河川の数キロ上流には滝畑ダムという心霊スポットで有名なダムがあったりします。河川と言いましてもダムから流れ出る水量がそんなに多くありませんから、小川と呼ぶのが相応しいのかもしれません。この河川敷の桜並木がいわば私の春メーターであります。この地に移り住み早6年、3月も半ばになると蕾を毎日自分の目で確認し、気象庁の桜開花予測と照らし合わせつつ、まだかまだかと春を焦がれるわけですね。江頭です。

まもなく開花!

随分と温かく感じる日が増えまして、三寒四温も二寒五温からの七温で気持ちよい一週間になればそれはもう春ということです。そんなせっかくウキウキする良いシーズンなのに世の中はウクライナとロシア情勢のニュースだらけで辟易です。小学生の頃にテレビで見たイラン・イラク戦争のニュースから始まり、湾岸戦争やらアフガニスタン戦争やらと、今まであまたの戦争ニュースを見てきましたけど、今回の戦争ニュースは相当変。TVも無茶苦茶だし、WEBニュースも変。SNSはクレイジーな意見がいっぱい溢れていて大変。

これはフェイクニュースだの、これはプロパガンダだの、よくもまぁお茶の間や家庭にズケズケ押し入って好き勝手に“事実”をほり込んできますよね。ちょっと前までPCR検査がどうのって言うてたのに、今はスティンガーミサイルがどうのってシタリ顔で言われてもなぁ。学校の先生とかも大丈夫ですかね?子供達にちゃんと説明できていますか?戦争のニュースは冷静に見つめないといけないです。はい。

なんか、つらつらと書いておりますが、ここ数年来の楽しみである朝の連続テレビ小説、いわゆる朝ドラの『カムカムエヴリバディ』がいよいよ大詰めで最終週にむかって怒涛の伏線回収中です。この原稿は3月末に提出ですので、現在はまだ最終話を見ておりません。4月の1週目に最終話です。

かれこれ2015年春スタートのヒロイン土屋太鳳の『まれ』以来、朝ドラは14作品を全て見ています。残念ながらそれ以前は朝ドラを毎朝見る習慣はありませんでした。朝8時から15分間の放送で毎朝のささやかな愉しみなのです。約半年かけて作品が完結します。今回の『カムカムエヴリバディ』も面白かったですが、今のところのベスト作品を決めるとすれば、ヒロイン高畑充希『とと姉ちゃん』か有村架純『ひよっこ』かな。いや、永野芽郁の『半分、青い。』こちらも捨てがたい。

朝ドラを見る習慣のない人はあまり認識できていないかもしれませんが、半年ものあいだ主題歌が毎朝放送されますので、当然その主題歌は爺さんも婆さんも知るところのヒットソングになります。病院の待合室で爺さんがサビを口ずさむぐらいには刷り込まれます。

宇多田ヒカル / 花束を君に (『とと姉ちゃん』20164月~201610)

星野源 / アイデア (『半分、青い。』20184月~20189)

秦基博 / 泣き笑いのエピソード (『おちょやん』202011月~20215)

そう、去年のFUJI ROCK FESTIVAL ’21最終日のGREEN STAGEで秦基博さんの「泣き笑いのエピソード」をライブで見れたのはラッキーでした。爽やかでしたー。朝ドラ習慣のなかった人はこれを機会にどうですか?毎朝見てみます?4月11日から『ちむどんどん』が新しくスタートですよ。

朝ドラもよいのですが、それよりも長年ずっと見続けているのが大河ドラマ。興味ない人にとってはマジでどうでもいい話なんでしょうが、しばしお付き合いを。1987年の放送の伊達政宗が主人公の「独眼竜政宗」以降はおよそ見ています。1年間かけて放送するので、最初は見ていたけど途中で面白くなくなって見るのをやめる作品もあります。大体が歴史物のドラマで平安~鎌倉時代の源平物、織田・豊臣・徳川などの戦国時代物、江戸物、幕末物に大別される。

好みの問題だと思うのですけど、源平物が個人的には苦手で、最初だけみて途中から興味が無くなり見なくなるパターンが多い。ただ今回の源平物『鎌倉殿の13人』は違う。これは面白い。2004年『新選組!』、2016年『真田丸』につづく久々の三谷幸喜の作品。小栗旬が主演で北条義時を演じ、源頼朝を大泉洋、北条政子を小池栄子が演じる絶妙なコメディー調のドラマ。そして菅田将暉がマッドな感じの源義経を演じており、今までとは異質な義経像が少し話題になってSNSをザワつかせている。

大河ドラマって見ている人はわかると思うのですが、本編が終わった後に30秒ぐらいの次回予告が入って、その後にその放送回のエピソードで中心的な人物のゆかりの場所や建物、またその時代背景がわかるような歴史的な舞台となった場所などを紹介する“旅案内”みたいなコーナーが入る。これが結構参考になってそのまま次の旅行の計画に組み込んだり、大阪や京都などで実際によく行く場所が紹介されたりすることもあるので、そんな時にはその時代に想いを馳せたりできる感じの良いコーナーなのです。

今回の『鎌倉殿の13人』はそのコーナーでバックに流れている音楽がイケてるんですよ、これが。少しブルージーで泣きの入った丁寧なギター演奏で、途中で演奏クレジットが入るのですが、見てびっくりです。ギター演奏:ポール・ギルバートって入って思わず「ミスター・ビッグやがなー!」って突っ込みましたよね。

人にもよりますが、現在40歳オーバーの昭和野郎はハードロックとかヘビーメタルの洗礼を80年~90年代に受けた可能性があるんですよね。まぁ流行り病のワクチンみたいなもんで、まったく受けていない人もいます。HRワクチンとかHMワクチンみたいな感じでしょうか。かく言う私も洗礼を受けました。私の時代だとモトリークルー、ガンズ・アンド・ローゼス、メタリカ、メガデス、スキッド・ロウ、日本だとラウドネスとか。当然ミスター・ビッグも聴きましたよね…

Mr. BIG / Addicted To That Rush

ビリー・シーン(ベース)。ポール・ギルバート(ギター)。エリック・マーティン(ヴォーカル)。パット・トーピー(ドラムス)。これがミスター・ビッグのオリジナルメンバーでギターのポール・ギルバートが超絶テクで人気だった。どちらかと言うと正統派なハードロックバンドといったところか?

Mr. BIG / Daddy, Brother, Lover, Little Boy

マキタの電動ドリルの先端にピックを取り付けて高速ピッキングで演奏するさまは当時のロック系の音楽紙の表紙を飾りまくっていたはず。真似したギターキッズもさぞ多かろう…

PAUL GILBERT / Guitar Solo (Live In Tokyo, Japan 1991)

ウィキペディアをチェックしましたが今までに凄い本数の来日公演こなしていますね!ポール・ギルバートさんは奥様が日本人の方で親日家でもあります。ミスター・ビッグ時代の曲ばかり載せましたが、今回の大河ドラマの“旅案内”コーナーの曲は全くこんな感じではありません。素敵なインストの曲です。

最近のポール・ギルバートさんについて、いろいろ調べましたが、ソロ活動も活発でアルバムもリリースされています。本人が日本語で歌うエエ曲を見つけました。どちらかというと“旅案内”はこちらの曲の方がニュアンス的には近い。

PAUL GILBERT / Boku No Atama

僕の頭はトマトでできている。
でもトマトの方が茄子より好きだよ。
僕のハートはイチゴでできている。
でもイチゴの方が梨より好きだよ。

かわいらしい歌です。和む。

ともかく機会があれば大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と朝ドラ『ちむどんどん』見てください。面白いはずですよ。なんそれ!

今月も読んでいただきありがとうございました。

江頭 善史