シロート・クロート・グレーゾーン Vol.32

早いもので、もう三月です。あと数回、軽い寒波を超えると春になることでしょう。待ち遠しい限りです。昨年末あたりから超寒波とか大雪とか大変でしたけど、蓋をあけてみるとどうやら今シーズンは結局のところ暖冬だということのようです。江頭です。

もう日常に溶け込んでしまった感のあるロシアとウクライナの戦争ですが、2月24日で丸一年が経ちました。ロシアとウクライナ関連のニュースをずーっと見続けていますけど、コレはたぶん当分終わらないヤツやな。小学生の頃、テレビニュースや新聞で見ていた想い出のイラン・イラク戦争。当時テレビを見ながら父親にどっちが勝つか尋ねたところ「しらん!」って言われたな。ギャグセンは高かったんとちゃうかな。もう随分と前に他界しましたが。イラン・イラク戦争を調べてみたところ、8年間も続いていたんですね。最終的には国連安保理の停戦決議をイランとイラク両国が受諾して戦争終結した。私が小学6年生の頃です。今回は国連安保理の常任理事国であり拒否権を持つロシアの戦争ですからね、誰も止めようがない。喧嘩はやめ方が難しい、そして当事者の間に入る人の器量とテクニック。それは誰だ?

今月(先月2月)は悲しいニュースが続いていた。ガキ使の「ショォーヘーイ!」でおなじみの笑福亭笑瓶さんがお亡くなりになったのも悲しかったけれど、Hi-STANDARDのドラム恒岡章さんが51歳でお亡くなりになったニュースはまぁまぁクラッたかもですね…。’94年「LAST OF SUNNY DAY」、’95年「GROWING UP」、’97年「ANGRY FIST」あたりの作品群で世にいわゆるメロコアブーム?インディーズバンド旋風?空前のバンドブーム?みたいなものの中心にあったバンドなのではないでしょうか。初めてバンドを認識したのは弟が読んでいた表紙がハイスタのインディーズマガジンVol.1の時だったかな?私自身はそんなに追い求めていたジャンルではなかったけど、音源は全て家にあったので全部聴いてました。おそらく世代を代表するバンドで、現世の中では確実に「ハイスタ世代」と呼ばれる一定のゾーンがあります。

PIZZAのロゴも今と違うし、皆さんめちゃ若い。
Hi-STANDARD / Stay Gold

ハイスタ世代と書きましたが、’00年の活動停止を経ての’11年の活動再開以降も破竹の勢いで新規のファンも増えていたのだと思う。東北震災後の再結成には皆、心底痺れたはずだ。’17年にはアリーナツアーの大阪城ホール公演を拝見させていただく機会に恵まれて参加しましたが、お客さんが“お父さんと息子”とか“一家全員”とかで参加しているような人達が沢山いて、なんだか泣けてきたのと、たぶん音楽、とりわけパンクロックなのかヒップホップなのかその他のストリートライクな音楽であれ、一生の仕事になるんだな。なんてシミジミと考えながらライブをみていました。

Hi-STANDARD / All Generations

どんな人であっても亡くなるのはもちろん悲しい出来事で、テレビに出ている人と、ご近所のお爺さんの死にはなんら差はないと理解はしていますけど、でも近所のお爺さんが亡くなるよりも悲しいかもしらん、今回は。うまく書けませんが、ご冥福をお祈りいたします。

なんか、しんみりとしてしまいましたが、そろそろ春なので明るい気分になって来ております。毎度のことながら冬が嫌いで早く終わらないかといつも思います。最近は新しいジェネレーションの音楽に触れあう機会が多くて、ライブを見たり音源を聴いたりしております。

百足&韻マン / 君のまま

百足&韻マン / アニメみたい

百足&韻マンの「君のまま」に関してはMV公開一カ月、現時点で750万再生ですけど、音楽って広まる時には一気に拡散していきますね。再生数が鰻登りのMVはみていて楽しい。知らないオジサンは聴いておきましょう。このコラムの公開時にはどのぐらいの再生回数になっているでしょうか?

REDWING / One Life

REDWING注目しています。そう、人生は一度きりです。

今月も読んでいただきありがとうございました。

江頭 善史